恋愛指南の王道、『吊り橋効果』衝撃の事実!

過去記事にも書きましたが、世間では早くもクリスマスモードが始まっています。

クリスマスまでに彼氏が欲しい!彼女が欲しい!と意気込んでいる方も多いことでしょう。

まだ2ヶ月弱ありますしね。

気になる人がいる方は、どうやって相手を落とそうかとモヤモヤ悩んでいるところかも知れません。

ところで、吊り橋効果って聞いたことありませんか?

男性と女性で高所にある吊り橋を渡ると、高所によるドキドキを相手へのドキドキと勘違いして、恋が生まれるというアレ。

ネット上の恋愛指南などにもよく書かれてますよね。

気になる人と東京ディズニーシーに行って、タワー・オブ・テラーに乗って、吊り橋効果を狙ってる人もいるかも知れませんね。

そんなあなたに、残念なお知らせです。

実は、吊り橋効果ってまったくのウソだったんです。

いや、正確に言えばウソではない、ですが、ある条件付きだったのです。

吊り橋効果の事実とは…

吊り橋効果は、1974年、社会心理学者のドナルド・ダットンとアーサー・アロンの実験研究によって解明されました。

独身男性を集めて、高所にある吊り橋を渡るグループと、同じく高所にある安定した石橋を渡るグループに分け、それぞれ橋を渡ってもらいます。

橋を渡る途中、実験チームの女性から、この実験についてのアンケートです、と声をかけられます。

女性はアンケートの最後に、「この実験について分からないことがあれば、連絡してください」と、電話番号が書かれた紙を男性に手渡します。

後日、男性から女性に連絡が来たのが、石橋を渡ったグループより吊り橋グループの方が多かったのです。

これだけ聞くと、やっぱり吊り橋効果ってあるんじゃん!って思いますよね。

ところがこの実験、オチがあるんです。

心して読み進めてください。

男性から女性に連絡が来たのは、吊り橋だろうが石橋だろうが、女性の顔がかわいかった場合だったのです。

結局顔かよ!

そうです、結局顔でした。

つまり、何とも思っていない同士が、どれだけ高くてどれだけ長い吊り橋を渡ろうとも、ドキドキを勘違いしてうっかり相手を好きになったりなどしないわけです。

現実はシビアですねぇ。

更に追い打ち、暗闇効果まで

もうひとつ、吊り橋効果と同様に恋愛において有名なのが、暗闇効果です。

男女が暗いところにいると、不安感や秘匿性が増し、安心感を求めて近くの人と急接近でき、本能的になり性的興奮が増す、といったものです。

こちらもぶった斬りますと。

人間は暗闇にいると当然ながら不安感、恐怖感を感じます。

当然ながら、自分の命を脅かす敵がどこにいるか見えないからです。

生き物としての本能です。

なので、近くにいる人が見える距離まで近づきます。

これだけです。

物理的に距離が縮まっただけで、心理的な距離が縮まっているわけではありません。

もう一度言いましょうか、物理的に距離が近づいただけで、あなたのことを好きなわけではありません。

更に、暗闇に性的興奮を覚えるのは恐らく男性だけでしょう。

女性はどこの誰かも分からない人の遺伝子を受けてしまう身の危険を感じているはずなので、安全な相手だと認識できていなければ、暗闇に異性といることは恐怖でしかありません。

既に信頼し合っている恋人同士でもない限り、暗闇効果を使おうというのはあまりにリスクが大きいと思われます。

では、ディズニーであの人と接近するには?

以上のことから、吊り橋効果も暗闇効果も、下手に使わない方がいいということが分かりました。

東京ディズニーリゾートに行って、タワー・オブ・テラーで13階から急降下しようと、スペース・マウンテンで暗い宇宙空間へ行こうと、ホーンテッド・マンションで暗いお屋敷へ行こうと、センター・オブ・ジ・アースで噴火とともに火山から飛び出そうと、

美男美女でない限り、何も生まれません。

わたしが言ってるんじゃないですよ、科学がそう答えているんです、科学が。

現実はシビアです。

では、顔面偏差値ふつうのわたし達はどうしたらいいのかというと、

変に小細工をせず、相手に親切にするのがいちばんです。

これに尽きます。

クリスマスまであと2ヶ月弱、意中の人と一緒にクリスマスを過ごせるよう、ぜひ頑張ってくださいね。

心理学的な異性の落とし方もありますが、それはまた今度!

最後までご覧いただきありがとうございました。

あなたもすぐにマネできる!ラプンツェル人気の秘密

ラプンツェル人気ですねぇ!

2011年の公開(日本)から10年近く経ちますが、今もその人気はとどまるところを知りません。

東京ディズニーランドにはエレクトリカルパレード・ドリームライツにラプンツェルのフロートが追加されたり、2023年に予定されている東京ディズニーシーの新エリア、ファンタジースプリングスには、ラプンツェルの要素が加わるそうです。

人気ですねぇ!

さて、改めてラプンツェルってなんでこんなに人気があるの?って思いません?

魔法の長い髪のせい?

パープルのワンピースがかわいいから?

今回はわたしが考える、ラプンツェル人気の秘密を書いていきます。

そしてそれは、あなたもすぐにでも実践できますよ!

旧来プリンセスとの決定的な違い

ラプンツェルは、旧来プリンセス達にないものを持っています。

それは、豊かな感情表現です。

ラプンツェルはこれまでのプリンセスに見られない、全力の感情表現をしますよね。

わたしが映画館で初めて『塔の上のラプンツェル』を観たとき、特に印象に残ったのが、ラプンツェルがユージーンと初めて塔から外に出たシーン。

初めて外に出た喜びと、お母さまとの約束を破ってしまった罪悪感とで情緒不安定になるシーンです。

「ついに外に出たー!」→「お母さまが悲しむわよね…」→「ものすごーくたーのしーい!」→「わたしは最低の人間よ…」

といった具合に、ラプンツェルの感情の動きで素早く場面展開します。

初めて観たとき、私はこのシーンで「ラプンツェルかわいいなぁ!」と思いました。

自分の感情に素直で、しっかり喜んでしっかり悩む姿は、女性の私から見てもとてもかわいいと感じました。

この素直な感情表現、旧来プリンセスにはあまり見られなかったものです。

シンデレラや白雪姫は、いわゆるロイヤルといった雰囲気で、おしとやか、おごそか、落ち着いた感じ。

ものすごくテンションが上がったり、ラプンツェルのように「たーのしーい!」と言って坂を転げまわったりはしないのです。

もちろん旧来プリンセスのそれも、美しい女性像の一つとして、間違っているわけではありません。

ですが大きな落とし穴が一つ、それは、人間は感情の読めない人に近づきにくいと感じてしまうということです。

感情をオープンにすると人は寄ってくる

人間は、感情をオープンにしている人を好みます。

よく考えてみれば当たり前じゃん! という話なのですが、感情を表に出さない、いつも無表情の人を想像してみて下さい。

怒ってるのかなぁ、今不機嫌なのかなぁ、話しかけてみたいけど、どんなリアクションが来るか分からないからなぁ、

声かけづらいなぁ

と思いませんか?

人は断られること、否定されることをとても怖がります。

なので、何を考えているのか読めない、感情を表に出さないタイプの人は、声をかけたくてもかけられない、と思われてしまうのです。

損ですよね!

一方ラプンツェルです。

感情丸出しのラプンツェル、どうですか、声かけたくなりません?

そのワンピースかわいいね! なんで裸足なの? そのカメレオンなんて名前なの? 絵上手だね!

なんて声をかけても、明るく返事をしてくれるのが想像できますよね。

また、声をかけなくても感情が表情に出ているタイプの人は、周囲の人に安心感を与えます。

何を考えているか分かりますからね。

元々人類が言葉を持たなかった時代には、表情から共感するしかなかったので、だから表情に感情が出ない人には恐怖感を覚えてしまうのです。

あなたも今日からラプンツェル!

自分の感情を素直に出すことに抵抗があるかもしれません。

特に男性はそうかも。

でもあなたの周りの人たちを思い出してみて下さい。

素直に喜んだり、悲しんだり、感謝の気持ちを伝えたりできる人は、みんなの人気者ではないですか?

いつもその人の周りに人が集まっていないですか?

素直に喜んでくれるから何かをしてあげたいと思うし、感謝してくれるから手を貸してあげたいと思う。

自分の感情に素直だから、一緒にいて楽しいと思われるのです。

さて、これを読んだあなたも今日からラプンツェルのように素直に笑ったり泣いたり怒ったりしましょう!

あなたを取り囲む人間関係が変わってくるかも知れませんよ。

最後までご覧いただきありがとうございました。

実はあなたも使える!ミッキーマウスの魔法の正体

コミニュケーション、悩んでませんか?

突然ですが、あなたは人間関係を築くにおいて、一番大切なことってなんだと思いますか?

わたしは、コミニュケーションだと思います。

では、そのコミニュケーションにおいて、一番大切なことってなんだと思いますか?

積極的に話すことでしょうか? 話がうまいことでしょうか?

これは多くの人が勘違いしているのですが、話すことはコミニュケーションではさほど重要ではありません。

今回は、コミニュケーションのコツについて、あのスターから学びたいと思います。

ミッキーマウスはコミニュケーションの達人だった!

あなたは、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーに行ったことがありますか?

パークに行ったとき、ミッキーやキャラクター達に会いましたか?

わたしもキャラクター達が大好きで、パークで一緒に写真を撮ってもらったり、お話ししてもらいます。

ミッキー達と触れ合ったことがある方はお分かりになると思うのですが、ミッキーと会った後って、なんとも言えない満足感がありませんか?

ミッキーに限らず全てのキャラクターに言えることですが、なんとも言えない高揚感や充実感があるんです。

これは単純に、ディズニーランドという場所でかわいいキャラクターに会ってうれしかったから、楽しかったから、というのもあります。

でも実はそれだけではないんです。

コミニュケーション上手は聞き上手

冒頭に戻ります。

人間のコミニュケーションで大事なのは、話すことよりも聞くことです。

なぜ聞く方が大事なのか説明します。

人間は自分が話すことに強い喜びを感じます。

自分が話をして、相手がそれを受け止めてくれたとき、脳の報酬系からドーパミンが多量に分泌され、とんでもないほどの喜びを感じます。

自分が話すだけじゃダメなんです、相手がきちんと聞いてくれたときなんです。

この喜びの大きさは、聞いてくれた相手から現金をもらったのと同じくらい、と言われています。

現金レベルの喜びをくれる相手のことをどう思いますか?

また会いたい、また話したい、あの人に話を聞いてもらいたい、って思いますよね。

つまり、聞き上手でいると相手を喜ばせることができ、人から求められるコミニュケーション上手な人であると言えるのです。

自分ばかり話す人求められない

反対に、自分ばかり喋るタイプの人は、端的に言えば嫌われます。

自分ばかり喋る人に待ち受けている未来は孤独です。

当然ながら、相手の話を聞いてあげず、自分の話ばかりをする人は、相手に喜びを与えられていません。

自分の脳が喜びを求める欲求のままに話し続けてしまい、結果、自分は相手に満足するけど、相手は自分に満足できない、という相違が生まれてしまいます。

自分は相手にまた会いたいけど、相手はそう思っていない、という残念な結果になってしまうのです。

自分勝手に自分の話ばかりする人に、人は寄ってきません。

人は、自分の話を聞いてくれる人のところへ行きます。

結果、自分ばかり喋る人は気づいたらひとりぼっちということになってしまうのです。

キャラ達は自然とやっている『傾聴

さて、ディズニーの話に戻りましょう。

あなたがミッキーに会ったときのことを思い出してください。

ミッキー達は、ディズニーランドにいるときは喋れません。

喋れないからこそ、ジェスチャーを使って丁寧にこちらの話を聞いてくれます。

ミッキー達は、こちらが話しているとき、しっかり顔を見て頷いてくれますよね?

こちらの話に驚いたり、一緒に笑ってくれたり泣いてくれたり、正しい相槌を打ってくれますよね?

こちらの話を絶対に否定しないですよね?

実はこれ全て、傾聴のテクニックとまったく同じなんです。

ご存知の方もいると思いますが、「傾聴」とは聴く技術のことです。

よく「全身で聴く技術」などと言われますが、意識のすべてを相手の話に集中させて聞く、とても難しい技術です。

前述しましたが、人間は喋ることには快感を覚えますが、聞くことは苦手です。

気をつけていないと、相手の話を聞きながら自分のことを考えている、というのは誰にでも起こることです。

でもそれでは「聞いている」とは言えないのです。

相手の話に100%没頭し、全力で聞く。

これが傾聴です。

そして、ミッキー達はさらっとこれをやってのけているのです。

ミッキー達は自分が喋れない分、必然的にわたし達ゲストが話し、キャラ達が聞き手に回ってくれる、という構図になりやすいです。

そして、表情も固まっているため(失礼)、ちゃんと聞いているよ、とわたし達人間よりも相手に伝える必要があります。

その結果、上記したような傾聴のポイント、

  • 正しく相槌を打つ
  • 相手の話を否定しない
  • 相手に共感する

が自然と実行され、ミッキー達はわたし達の身の回りにいないような、聞き手になっていったのだと思います。

考えてみてください、あなたの周りにミッキーみたいにしっかり話を聞いてくれる人がいますか?

いつ会ってもどんな話でも、優しく受け止めてくれて、優しくうなずいてくれる人がいますか?

わたし達がミッキーに会った後とてもあたたかい気持ちになるのは、ミッキーが優しいから、スターだから、ハグしてくれるから、だけではなかったんですね。

人の心を掴む、聴く技術を持っていたからなんです。

ミッキーやキャラクター達に会ったことがある方は、きっとすぐまた会いたくなるでしょう。

それこそが、聞き上手のコミニュケーションの結果です。

人に選ばれる人の最大の特性です。

今現在、東京ディズニーリゾートは新型コロナウィルス対策により、キャラクター達に気軽に会って話ができる状況ではないことがとても寂しいですが、次回、ミッキー達に会ったらぜひ、彼らの聴く技術に注目してみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

人の不幸は蜜の味?『ファイアボール』で心理学!

突然ですが、『ファイアボール』をご存知ですか?

出典:https://www.disney.co.jp/

『ファイアボール』とは、ウォルト・ディズニー・ジャパンが制作したテレビアニメで、ディズニー初、日本国内で日本人スタッフによって製作されたアニメーションです。

主人公はドロッセルというドロイド。

彼女はフリューゲル家のお嬢様だそうです。

もう一人(一体?)登場するキャラクターは、執事のゲデヒトニス。

主にこの二人の対話形式でアニメは展開していきます。

この『ファイアボール』なんですけど、どう見てもディズニーっぽくはありません。

私自身、ずっと食わず嫌いをして観たことがありませんでした。

ところが先日『ファイアボール最終章配信』のニュースが飛び込んできました。

するとTwitterのタイムライン上で『ファイアボールがいかに面白いか』を語るツイートを目にするようになり。

ディズニープラスでも配信されているので、じゃあ観てみようじゃないのと全エピソード一気見しました。

結果、ハマりました。

『ファイアボール』の面白さについては、語っている記事がたくさんあるのでここでは割愛したいと思います。

ここは心理学ブログなので、ドロイドの世界である『ファイアボール』の中に見えた心理学について書いていきたいと思います。

シャーデンフロイデ」って何?

『ファイアボール シーズン1 第8話』に、「シャーデンフロイデ」という単語が出てきます。

ドロッセルのお父さまの椅子? に腰掛けようとするとなぜか弾き飛ばされるドロッセルが描かれ、その椅子の中からは猿のような鳴き声がします。

その猿のようなものにドロッセルは「人類が獣に付ける名前のパターンはわずか128種類よ」と言い放ち、ポチだのタマだの名付けようとします。

そこに出てくる一つがこの「シャーデンフロイデ」です。

シャーデンフロイデ」とは、ドイツ語で「人の不幸は蜜の味」という意味です。

「人の不幸は蜜の味」、他人の不幸を喜ぶなんて最低ですよね。

あまり良いイメージの言葉ではありません。

ところがこのシャーデンフロイデ、全ての人間の脳に元々備わっているんです。

つまり、全ての人類が、周囲と自分を比べ、自分より不幸な人に対し喜びを感じるようにできているのです。

これを読んでいるあなたももちろんそう。

身に覚えがありませんか?

友人知人から、仕事がうまくいかない、恋人と別れた、お金がないなど悩みを聞かされると、少しうれしい気持ちになることはありませんか?

それが「シャーデンフロイデ」です。

世間を見ていても、それは如実に現れています。

芸能人の不倫や不祥事が、ネット上で炎上し、Twitterにトレンド入りするのも、シャーデンフロイデが働いていると考えられます。

人間はポジティブよりもネガティブに反応しやすいという特性もありますが、自分よりも不幸な人を見つけて安心したいのです。

赤の他人である芸能人を晒し上げ、少しの落ち度でも叩く行為は正義でも何でもなく、自分がその人よりも不幸であることを認めたくないからでしょう。

シャーデンフロイデに捉われないようにするには?

人の不幸に幸せを感じていては、自分はいつまでも成長しないし幸せにはなれません。

自分の脳のシャーデンフロイデに捉われないようにするには、自分にシャーデンフロイデが働いていることを自覚することです。

身近な人や芸能人の不幸な出来事を見て、安心している自分に気づくことです。

そして、それと自分を切り離し、自分は自分として成長していくことに注力することだと思います。

他人と自分を比べない人は、健全で幸福度が高いですからね。

ドロッセルがこの意味を知っていて使ったのかは分かりませんが、脳を持たないドロイドであるドロッセルがこの言葉を使うのは、なかなか皮肉だなと思いました。

ちなみにシャーデンフロイデ、これです↓

出典:https://www.disney.co.jp/

最後までご覧いただきありがとうございました。

幸せになるコツは〇〇をすることだった!

2020年も早いもので残すところあと2ヵ月となりました。

昨日までのハロウィンムードが一夜で一変、街中はクリスマス一色に様変わりしていました。

わたしも早速、スタバの新作を飲んできましたよ!

カップがクリスマス仕様で、写真を撮れと言わんばかりのかわいさです。

今年は新型コロナウィルスの影響で開催されませんが、例年では11月頭から、東京ディズニーリゾートの両パークでクリスマスのイベントが開催されます。

一年で一番、パークが美しくなる時期です。

このように11月はディズニー暦ではクリスマスになりますので、今回は少し早めのクリスマスのネタから取り上げたいと思います。

あの作品のあのキャラクターから、人が幸せになるためにとるべき行動を解説します。

クリスマスといえば王道のこの作品

クリスマスのディズニー映画といえば、どの作品を思い浮かべますか?

わたしは、『ミッキーのクリスマス・キャロル』です。

幼い頃、家に『ミッキーのクリスマス・キャロル』の絵本があり、何度も読み返していたのを覚えています。

当時はミッキー達が「俳優として演じている」という概念がなかったので、なんでミッキーが社畜なのか、なんでグーフィーが亡霊になってしまったのか分からず戸惑いがあったものでした。

この作品で注目すべきは、もちろん、主演のスクルージ・マクダックです。

そもそも彼の名前は、原作の小説『クリスマス・キャロル』のどケチな主人公、エベニーザ・スクルージから取っているんですよね。

よって、スクルージも生粋のどケチです。

スクルージについて簡単に説明しますと、ドナルド・ダックの伯父であり、世界一のお金持ちです。

所有しているお札の番号を全て暗記しているという有名なエピソードがあります。引きますね。

また、金庫の中で、コインの海を泳いでいるイラストをよく見かけますが、あれは彼の趣味らしいです。

東京ディズニーシーでは、『マクダックス・デパートメントストア』というデパートも経営しています。

売れ筋商品のダッフィーのグッズも初期の頃から抜かりなく揃えているあたり、売り上げは好調なことでしょう。

しかし、ケチなんです。

稼いだお金は全て自分のもの。

わたしもパークでスクルージに会う度に、「お金ちょうだい」と果敢にせがんでいるのですが、もらえたことはありません(当たり前)。

さて、このスクルージのようなケチな性格だと、想像に容易いですが、生きていく上でものすごく損をしてしまいます。

ケチな性格が引き起こす悲劇

ケチな性格の行末は?

こちらも想像に容易いと思いますが、劇中のスクルージのように、ケチで意地悪だと自分の周囲から人が離れていきます。

『ミッキーのクリスマス・キャロル』では、スクルージは「クリスマスなどけしからん!」と言い、クリスマスを楽しみにしているみんなをバカにし一蹴します。

貧しい人達が寄付をお願いしても、一銭たりとも渡しません。

みんなから、困った人、近寄り難い人、というイメージを持たれています。

そして、周りからの印象だけでなく、ケチでいると他でもなく自分自身が満たされないのです。

スクルージは確かにお金持ちです。

しかも彼は自分で努力してその財産を勝ち取りました。

それは素晴らしいことです。

ところが、それを周りに与えていないので、実は本人はいつまで経っても満たされないのです。

幸せな人は〇〇を与えられる人

人間は、人に与えることで幸せを感じます。

物や時間、なんでもいいです、自分が与えることで幸せを感じるものなのです。

その究極は、親切です。

親切を与えることが、人間が最も幸福を感じられる行為だと言われています。

他人に親切をすると、自分の脳が、「自分は、自分のことだけでなく周りを優先できるくらい余裕があるんだ」と思い込み、実際、気持ちに余裕が生まれます。

さらに、他人に親切をする行動、つまり利他的な行動を取ると、脳の報酬系からドーパミンが多量に分泌されます。

親切イコール快感を得られる行為ということになります。

脳はそれを覚えています。

親切は脳にとって気持ちがいいことだと認識するので、また自主的に親切をする、そしてまた脳にドーパミンが分泌される、という良い循環が生まれます。

これが幸せな人の正体です。

一方ケチな人、つまりスクルージのような人は、人に親切にする心を持ち合わせていないので、いくらお金があってもどこか不完全で満たされない、そしてまたそれをお金で埋めようとする、という悪循環に陥ってしまっているのです。

他人のために動くことができない、利己的なタイプの人は、実はあまり幸福を感じられていない、ということになります。

結論:幸せになるコツとは

『ミッキーのクリスマス・キャロル』では、スクルージは未来の自分の寂しい死に様や、貧しい家の子供達を見て改心し、初めて人々のために自分のお金を使います。

その時もらった「ありがとう」という感謝の言葉は、お金には変えられないくらい、スクルージに幸せな気持ちをもたらしたことでしょう。

幸せな人とは、自分よりも周りの幸せを優先できる人です。

人に与えることができる人です。

それに気づけたとき、人生はより豊かなものになるのかも知れませんね。

もちろん、これを読んでくださっているあなたも同じです。

今、目の前に500円玉が一枚あったとしたら、さてあなたは何に使いますか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

オラフ短編配信記念!今更レリゴー現象を徹底解説

2020年10月30日(日本時間)Disney+から、アナと雪の女王の最新短編アニメ、『オラフの生まれた日』が配信されました。

エルサが『Let it Go』を歌う中で作られたオラフが、アナやクリストフ達と出会うまで何をしていたのかというお話です。

わたしも配信初日に拝見しました、オラフ大変だったんだね…。

さて、上述のように、この短編アニメは『Let it Go』の歌から始まります。

もはや地球上でこの歌を知らない人はいないのではないかというくらい、ディズニーソングとしても異例の大ヒットを遂げ、社会現象まで起こした『Let it Go』。

このレリゴー現象について、今更解説したいと思います。

この記事を読んだ後、きっとあなたのレリゴーに対する印象は変わっていると思います。

『Let it Go』が多くの人の心をつかんだ理由

では、そもそもなぜ『Let it Go』はこんなにヒットしたのでしょう。

楽曲がいいのはもちろん最たる理由だと言えます。

『Let it Go』を含む、『アナと雪の女王』の楽曲を提供したのはロペス夫妻です。

夫婦で音楽活動をし、主にミュージカルに携わっている方たちです。

ディズニーでは映画『リメンバー・ミー』の楽曲も提供されています。

このロペス夫妻、かなり戦略的に音楽を作る方らしく、『アナと雪の女王』全編を通しての音楽の巧みな策略によってわたし達はアナ雪に洗脳されていたのか!と知ったときは衝撃的でした。

アナ雪の楽曲に関する記事はたくさんあるので、ご興味がある方はぜひ調べてみて下さい。

音楽もビジネスです。

『アナと雪の女王』はそのリード曲である『Let it Go』に引っ張られるかのように、文字通り大ヒットしました。

一度聴いたら頭から離れない『Let it Go』のメロディは、商業的に大成功だったと言えます。

元々ディズニーが好きだった人だけでなく、一般層、それも老若男女問わず、世界中を巻き込んで、まさにレリゴー現象が展開されました。

当時はすごかったですね、テレビやラジオでもしょっちゅう流れているし、街でも耳にするし、街中では『Let it Go』を一生懸命歌っている小さなお子さんによく遭遇しました。

さぁ、ここからです。

わたし達はなぜ、こんなにも『Let it Go』の虜になったのか?

日本語詞が生んだ小さな誤差

『Let it Go』は英詞と日本語詞で微妙にニュアンスが異なっています。

これは『Let it Go』に限らず、翻訳の過程でどうしても仕方のないことです。

わたしは英語にさほど詳しくありませんが、英詞の『Let it Go』はエルサのお父さんへの反抗、強がり、日本語詞の『Let it Go』はわがまま、に聞こえます。

※あくまでわたしの感想です。

そもそも『Let it Go』の歌の内容は、ストーリーの流れ的にも、エルサの、女王として国を守らなければならない、けど自分のことを周囲を傷つける悪い魔女だと思い込んでいる、だから大切なみんなから離れることでみんなを守る、そしたら自分も本来の自分として生きられるはず、という、エルサの強がりの歌です。

これが日本語詞になると色々ぶっとんで『ありのままの私で生きるわ!』がやたら強調された歌になってしまったのです。

結果、自己啓発の界隈に愛される歌になってしまいました。

日本語詞の『Let it Go』はかいつまんで要約すると、『わたしもあなたもありのままの自分でいいの。変わる必要なんてない。ありのままの自分を愛そう!』と取れなくもないです。

そこが、変わりたくない人たちの精神面にジャストフィットしてしまったのです。

変わりたくない人たち、と書きました。

そもそも人間の脳は変化を嫌います。

今の安全な場所にずっといれば楽ですし、今行っている毎日のルーティーンを崩すことを嫌がります。

なぜなら、怖いから、面倒くさいから。

新しいことを始めるのって、わくわくすることもあるけど、腰が重かったりして結局先延ばしになったりしますよね。

あれ、自分の脳が新しいことに挑戦することを嫌がっているからなんです。

そんな面倒くさいことしてくれるなよ! 今のままでいいんだよ!

脳が必死に抵抗し、結局いつまでも転職や新しい出会いに踏み切れなかったりするわけです。

変わりたい、でも変わりたくない、できることなら今のこのままの自分を受け入れてくれる人と出会いたい、だって努力したくない。

それが、人間の根底にある愚かな欲求なのです。

究極の自己肯定ソング、レリゴー

さてそろそろお気づきでしょう、そんな変わりたくない人たちに、日本語詞の『Let it Go』がこの上なく合致してしまったことを。

ありのままでいいって言ってくれてるわけですから、そりゃあ好ましく思うでしょう。

実はこのレリゴー現象と似たようなことが2003年頃にもありました。

そう、SMAPの『世界に一つだけの花』です。

この歌も、No.1じゃなくていいOnly1でいい、という歌詞を都合よく受け取って、『わたしはオンリーワン!だからこのままでいいんだ』という解釈をなさる人達がいました。

『Let it Go』がヒットしたのも、『世界に一つだけの花』がヒットしたのも、努力しなくてもそのままの自分でいいということを許してくれる、究極の自己肯定ソングだからなんですね。

しかしですね、『アナと雪の女王』をきちんと鑑賞された方なら、エルサが決してわがままにありのままのわたしでいるわ、よろしくね、と言っていたわけではないことはお分かりかと思いますし、なんなら続編でエルサはとても大きな変化を選びます。

カラオケに行ってみんなで『Let it Go』を歌っていた自己啓発界隈の方々も真っ青の、勇気ある決断です。

人は変化を拒みます。

でも時に、その変化に抵抗している自分に気づき、勇気を出して踏み出すことも必要です。

そして踏み出すことができたとき、それが成功でも失敗でも、踏み出した自分を認めてあげることが『自己肯定』ではないでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

表情の見えないマンダロリアン、信頼される2つの理由

本日より、配信サービス『Disney+』にて、スターウォーズのドラマシリーズ『マンダロリアン』シーズン2が配信されます!

ご存知ない方のために、こちらはシーズン1の予告です↓

スターウォーズ大好きな私も、シーズン2の配信を心待ちにしておりました。

さて、この主人公のマンダロリアンですが、孤高のバウンティハンター(賞金稼ぎ)で、基本的に絶対にマスクを取りません。

マンダロリアンとして生きることになった子供の頃以来、人前でマスクを取ったことがないらしいのです。すごい徹底ぶり。

基本的には単独で行動し、仕事の以来を受け、たんたんとこなしていく。

そこがマンダロリアンのカッコいいところなのですが、完全に孤独なのかというとそうでもなかったりします。

マンダロリアンの仲間もいますし、シーズン1で出会うキャラ・デューンやクイールなど、味方も意外と多いのです。

表情が見えないのになぜか味方が寄ってくるマンダロリアン。

その理由は何なのでしょうか?

私は心理学オタクらしく、以下の二点を考察してみました。

鉄壁の男マンダロリアンになぜか人が寄ってくる二つの理由

  1. 多くを語らない
  2. 表情が見えない

寡黙さが最大の武器

一つ目の理由は、多くを語らないからです。

マンダロリアンは自分の素性を自らぺらぺら喋るようなタイプではありません。

職業柄敵も多いので、誰にでも身の上を明かすことは得策とも言えません。

自分のことを語らない人はコミュニケーションにおいて一見すると損をしているように見えますが、必ずしもそうとは言えません。

人間は、少しだけ見えているものに強い興味を持ちます。

テレビドラマやアニメの予告が分かりやすいでしょう。

少しだけ見せられると、続きが気になって次の週も見てしまいますよね?

これを、ツァイガルニク効果と言います。

一部だけ見せられると、その全容が気になって気になって興味を持ってしまうんです。

マンダロリアンはこのツァイガルニク効果が働いていると思われます。

だって気になりますよね?

マスクは外さないの? どうやって食事するの? 家族は? 恋人はいるの? 重くないの? 年齢は? 素顔は? どんな性格なの? 出身は?

興味を持って知りたくなります。

知りたくなって声を掛けたくなります。

よく出会いの場で自分のことを知ってほしいばかりに、自分のことばかり喋ってしまう人がいますが、あれは、まったくの逆効果です。

自分が喋れば喋るほど、相手はおなか一杯になり、自分への興味を失わせてしまいます。

自己開示はマンダロリアンのようにほどほどに抑えておくと、周囲が勝手に自分に興味を持ってくれるかも知れません。

表情が読めないことが逆に強みに

二つ目の理由は、表情が完全に読めないことです。

表情が見えないことがなぜ強みになるの? と思われましたか?

マンダロリアンは他の種族に素顔を見られてはならないため、常にマスクを着用しています。

スターウォーズ本編を観ていた方なら「ボバ・フェットのマスクに似てる!」とテンションが上がりましたよね? ね?

私も多分に漏れず上げさせていただきました。

しかし、マスクをしているせいでマンダロリアン本人の表情は全く読み取れません。

実はこれが逆に功を奏しているのです。

人間は五感の一部が閉ざされると、他の感度が研ぎ澄まされます。

マンダロリアンに対して、視覚から感情が読み取れないとなると、私達は他の感覚を使おうとします。

もちろん映像なので、嗅覚や触覚を使うことは難しいですが、きっと皆さん無意識に聴覚を頼っていたのではないでしょうか。

マンダロリアンの声のトーンや息遣い、話す速度などから、表情は見えなくとも彼が今どんな心理状態なのか感じ取ろうとしていたのではないでしょうか。

もちろんこれは作られたドラマなので、演出や撮り方、マンダロリアンを演じているペドロ・パスカルの演技の上手さによって伝わってくるものもあります。

ペドロさん…いい声ですよね…。

実は人間は表情よりも声の方が相手の感情を正確に読み取れると言われています。

人間は嘘をつく生き物です。

表情にも嘘がつけます。

本当は怒っていたり悲しいのに笑っている人もいますよね。

そもそも喜怒哀楽を表情に出さない人もいます。

つまり、人の感情と表情は必ずしも一致しているとは限らないのです。

表情よりも素直に感情が出やすいのが声です。

相手の声のトーンを聞いて、あ、怒らせちゃった、と焦ったりしたことありませんか?

逆に自分が緊張したり、気に入られたい相手と話すとき、声が高くなったりしませんか?

このように、声には素直にその人の感情が現れてしまうのです。

マンダロリアンはマスクを通した声なので、彼の肉声とは違いますが、表情が閉ざされても声から感情を感じることができるので、劇中のキャラクターたちは安心して彼を頼ることができるのだと思います。

余計なものをそぎ落としたとき、その人の本質が見えてくる

いかがでしたか?

ちょっと穿った見方のマンダロリアン考察でした。

こんな斜めからの見方をしなくてもマンダロリアンは頼もしくて優しくて強くてめちゃくちゃカッコいいです!

ザ・チャイルドに対する父性とかもうたまりません。

今日からのシーズン2配信、私も楽しみます!

最後までご覧いただきありがとうございました。

『This is the Way』!

    悪役なのに人気者!『美女と野獣』のガストンが愛される理由とは?

    2020年9月28日、東京ディズニーランドに新ファンタジーランドがオープンしました。テーマは美女と野獣ですね。

    野獣のお城が映画そのもののように再現され、ベルが住んでいた街並みも映画のとおり。

    まるで自分達が美女と野獣の映画に入り込んだかのような作りで、ネット上でも各メディアでも大きく取り上げられていました。

    新エリアでも主張してくる悪役、ガストン

    さて、私が美女と野獣の作品において注目したいのは、なんといってもガストンの存在です。

    ディズニーには魅力的なヴィランがたくさん登場しますが、彼もその魅力ある悪役のひとりでしょう。

    新エリアの詳細が発表された際、Twitterのトレンドは彼の名前で賑わいました。

    ガストンのレストランが! ガストンの噴水が! ガストンのグッズが!

    その人気たるやもはや主人公のベルをも凌ぐほどではないかと思えるほど。言い過ぎか。

    そして、このガストン人気は現実世界の私達だけでなく、劇中でも同様です。

    映画の冒頭、ベルや町民達が歌う『朝の風景』のシーン。

    ベルに執拗に迫るガストンの姿はとても『いい奴』と思えるものではありません。

    後のシーンで、ベルの家に土足で上がり込み横暴な態度を取る様は、紳士らしさのかけらもない最低なふるまいだと言えます。

    そんなガストンですが、なぜか町民からは絶大な支持を得ているんです。

    本記事は、劇中でのガストンの支持率の高さについて、私の解釈で解説していきたいと思います。

    本記事の内容

    ①そもそもガストンってなんで町民から嫌われてないの?

    ②映画から読み取れるガストンの功績

    ③ガストンのように支持されるには?

    周囲に愛されるガストン

    まずは、作品内でのガストンの愛されっぷりを見ていきましょう。

    冒頭、『朝の風景』の歌のシーンでは、割とないがしろにされています。

    朝は町民たちも忙しいからでしょうか。

    ガストン人気が如実に現われるのが、酒場のシーンです。

    ベルにフラれてハートブレイクなガストンを子分のル・フウが励ましつつ、最終的に酒場の仲間達がガストンを崇拝していくような流れになっています。

    いや、どう考えてもガストンが悪かったんじゃない? と視聴者の私達は引いてしまうところではありますが、ガストンと町民達はガストン万歳状態です。

    さらに終盤、ベルが野獣の城から戻ってきたシーン。

    魔法の鏡で野獣の姿を見せたベルに嫉妬したガストンは『野獣は村を襲いに来る! 子供達をさらいに来る!』と完全に根も葉もないでっち上げを演説しだします。

    そのあまりに突然すぎる情報に恐れおののいた町民達は、あっさりとガストンの言葉を受け入れ、ガストンと共に野獣の城に乗り込みに行きます。

    町民簡単すぎる…!

    野獣の恐ろしさにパニックになっていたのかも知れませんが、このガストンの先導力、すごくないですか?

    そこで私は考えました、こうなるにはきっと何か理由があると。

    映画以前にガストンは町のためにかしている

    ここからは私の完全な憶測です。

    恐らく、彼は『美女と野獣』の作品の時間軸以前に、町のために大きな良い行動を成し遂げたのだと思います。

    例えば、町を襲った熊や鹿などを撃ち殺してみんなを守ったとか、その筋肉を活かして災害から町を救ったとか。

    酒場にガストンが捕らえた動物の角や毛皮がたくさん飾ってありますし、ガストンの肖像画まであります。

    あの酒場は完全にガストンを讃える場です。

    彼は町のヒーローなのです。

    人間は、他人に対して『あの人はこういう人だ』と自分が一度受けたイメージを貫こうとする習性があります。

    上記のような大きな功績を残してきたであろうガストンをヒーローだと思っている町民達は、『ガストンがヒーローである』という先入観を無意識下で貫こうとしているのだと思います。

    すると、ベルやモーリスに対する酷い態度も『でも彼はヒーローだから』と正しい判断ができなくなってしまうのです。

    そして、社会的証明の効果も現れていると思います。

    社会的証明とは、大多数の他人が行っていることを正しいと思い込んでしまう心理現象です。

    みんながガストンを讃えるから、それが正しいのであろうと判断されてしまっているのでしょう。

    これはベルやモーリスに対しても同じですね、みんなが変わり者と言ってふたりを除け者にするから自分もそうする。

    さて、ここまででいかにガストンが町民達の心を掌握してきたかが読み取れました。

    さらに、私はガストンの外見も関わっていると推測します。

    ガストンは背が高く体格が良いですよね。

    人間は身長の高い人、体格がいい人に権威を感じます。

    最近の研究で、堂々とした男性が赤い服を着ると魅力が上がるというものがありましたが、ガストンはまさに堂々たる態度で赤を着こなしています。

    そこに重みのあるブーツと猟銃を備え、ビジュアルのプロデュース力も完璧です。

    そしてダメ押し、ル・フウの存在です。

    いつもル・フウという子分を連れ歩いていることで、『ガストンは格上なんだ』というイメージを周囲に持たせることに成功しています。

    このような点から、ガストンは町民達の心を掴み、先導する存在になっていったのではないでしょうか。

    しかし残念なことが。

    人間は組織で上り詰めてしまうと共感力を失っていってしまいます。

    他人の心が読めなくなってしまうのです。

    その結果が、映画をご覧になった皆さんならご存知の、あの結末です。

    ガストンのよう周りから支持されるには?

    ガストンは我欲が強すぎてしまったために、悪役たる行動をとって不幸な結末になってしまいましたが、彼から学べることはたくさんあります。

    まず第一印象を大切にすること

    周囲に良い印象を与えることに成功すれば、周りが勝手にそのイメージを守ってくれます。

    そして自分の味方になってくれる理解者を作ること。

    職場でもプライベートでも、『美女と野獣』の酒場のシーンのように、みんなの前で自分の良いところを伝えてくれるような理解者や友人がいると、自分の評価を高めてくれるだけでなく、その人が自分に自信をもたらしてくれます。

    闇堕ちしてはいけませんが、彼のカリスマ性を参考にすれば、あなたもガストンのような人気者になれる日が来るかも知れません!

    最後までお読みいただきありがとうございました!

      あのキャラクターの心理、解説します

      はじめまして、小比野まこです。

      独学で始めた心理学の面白さにハマり、現在社会人にして大学で根本から心理学を勉強している心理学マニアです。

      このブログでは、ディズニーのキャラクターや映画やパークを私個人が思う心理学的な観点で解説していきたいと思います。

      ディズニーは映画もパークも大好き、ニューヨークデリとグランマサラにお気に入りの席があります。

      アヒル一族とAT-ATとロケット(GotG)が好きです。

      将来の夢はジェダイです。

      なお、このブログに書かれている心理学の内容に引用元は載せません。あくまでエンタメとしてお楽しみください。

      また、ディズニーに関する内容も本来のキャラクター設定や意味とは異なる場合があります。あくまで私の見解としてお楽しみいただければと思います。