心理学

朝が弱い人必見!すっきり起きる方法教えます

気温の高い日も多くなり、すっかり春めいてきました。

春って眠いですよね、朝起きるのがつらい季節です。冬は冬であったかい布団から出られないものですし、結局人類は一年中布団の誘惑に弱いですよね。

わたし自身、過去に鬱に苦しんでいた時期がありますが、鬱を発症している方はより朝起き抜けることがつらいと思います。

ディズニーの世界にも朝が苦手なキャラクターはいます。

例えば、大ヒット映画『アナと雪の女王』のアナ。

出典:https://eiga.com/movie/81469/

とてもプリンセスとは思い難い寝癖と寝相です。よだれも垂らしてます。

続編の『アナと雪の女王2』を観る限り、寝付きも相当良いようで、健康的な睡眠を取れている模様です。

もうひとり、寝起きが悪いのはドナルド。

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/tdrblog/detail/200609/

ちょうど良い画像が見つからなかったのですが、(この画像では清々しい顔をしていますが)、わたしの大好きな短編アニメ『ミッキーの移動住宅』で、相当な寝起きの悪さを見せてくれています。

寝起きの悪いドナルドがやっと起きた頃、既にミッキーは身支度を済ませて朝ごはんを作ってくれていると思うと、ミッキーのイケメンぶりが際立ちますね。

さて、アナやドナルドに限らず、大半のひとは朝起きることが苦手です。

朝がしんどいあなた、すっきり起きられる方法を知りたくないですか?

実はアレが決定的に間違っていたんです。

音で起きてはいけない!

いま、この記事を読んでくれているあなたにお聞きします。

目覚まし時計、どんなものを使ってますか??

最近は目覚まし時計ではなく、スマホのアラームを使っている方も多いと思います。

が、それが間違いなんです!

説明しましょう。

そもそも動物は、音で起こされることが苦手なんです。

野生動物で例えると分かりやすいですが、サバンナで寝ているシマウマが音で飛び起きるシーンってどんな場面かというと、天敵のライオンなどが襲いかかってきたときです。

動物が音によって瞬発的に起きなければならない場面って、命の危機があるときなんです。

なので、わたし達人類も音によって起こされることは非常に不快感を覚えます。

目覚まし時計やスマホのアラームで起きているということは、毎朝その不快感を自分に与えていることになります。

そりゃ起きたくならないですよね。

ではどのようにして起きるのが良いのでしょう?

生き物としてベストな起き方

正解は、『光で起きる』です。

まだまだ文明が発達していなかった遠い昔、人類は日が昇ったら活動し、日が落ちたら就寝していました。

それはとても理にかなっています。

太陽が昇り始めると、目をつぶっていてもまぶたの裏から明るさを感じ、脳内でセロトニンの分泌が始まります。

セロトニンは、幸せのホルモンと呼ばれている、前向きなエネルギーをもたらしてくれる脳内伝達物質です。

セロトニンが分泌されることにより脳が目覚め、起床するわけです。

つまり、光によって起きればストレスなく自然とすっきり起きられるんです。

また、人の体内時計は実は24時間ではなく、人によって様々で、25時間前後あると言われています。

毎日自分のなかで時差が起こっているんです。

その時差により、もうちょっと寝られるはずだったのに、という寝足りなさを感じてしまいます。

そんな時差をコントロールするのも光です。

ただ、ここでひとつ問題が起こってきます。

わたしもそうですが、日が昇る前に起きる人はどうすればいいのでしょう??

すっきりした目覚めにおすすめなのはこれ!

そこでおすすめしたいのは、光目覚まし時計です。

音ではなく、起きたい時間の一定時間前から、光を照らしてくれて、脳を起こしてくれます。

光だけでは心配だったら、光を浴びてから30分後くらいにアラームを鳴らせばOK。

既に脳が目覚めているので、音による不快感は少ないはずです。

また、最近では決められた時間に自動でカーテンを開けてくれるデバイスもあります。

陽が入る部屋でしたら、こちらも使えると思います。

余談ですが、光を浴びることは鬱病や鬱状態の改善にも効果があると言われています。

前述のように、光を浴びると脳内にセロトニンが分泌されます。

セロトニン不足は鬱の要因のひとつです。

太陽の光でなくても、強い光を照射する光療法もあるくらいです。

日照時間の短い冬場に起こる冬季鬱を軽減するのに効果を発揮します。

万人に効果があるとは言い切れませんが、朝すっきり目覚められて鬱を防げる可能性があるなら、試してみる価値はあるのではないでしょうか。

まとめ

アフィではないのでリンクを一切貼っていませんが笑、Amazonなどで比較的安価な光目覚まし時計は見つけられます。

わたしも一年ちょっと使ってますが、アラームが鳴る前に起きられるようになりました。

それでも眠いときは眠いですけども。

すっきり起きられるとその日いちにちが気持ちよく過ごせる気がしますよね。

良いスタートにするためにも、ぜひ試してみてください!

アナやドナルドみたいにならないようにね!

さて、良い目覚めには良い睡眠も大事です。

次回は入眠について書こうかなぁと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

気になるあの人と仲良くなるのに必要な○○って?

今回も、ディズニープラスで昨年12月25日に公開されたばかりの映画『ソウルフル・ワールド』から記事を書いていきたいと思います。

出典:https://disneyplus.disney.co.jp/

以下、映画のネタバレを含みますので、ご注意ください!

仲良くなりたいとき必要なもの

さて。『ソウルフル・ワールド』を観ていて、これは面白いなーと思ったシーンがあったんです。

ストーリーの中盤くらい、ジョーの身体の中に入った22番と、ネコの中に入ったジョーが、ジョー行きつけの床屋さんに行くシーンです。

そこで、いつもジョーの髪を切ってくれる、デズという美容師さんが出てきます。

短いシーンではありますが、このシーンで、人が仲良くなるのに必要な、自己開示について描かれています。

22番を床屋の店内に送り出すとき、ジョーは言います。「ジャズの話をしとけばいいから!」

ジョーはいつもデズに髪を切ってもらっているあいだ、ジャズの話しかしていなかったんですね。

店内に入った22番は、初めて体験するものの興奮ゆえ、デズに色々な話をします。

すると、デズも自分の身の上話をし始めます。

ジョーの中身がジョーだったこれまでは(ややこしいな)、当たり障りのない話しかしてくれなかったのに、ここで初めて、過去の夢の話を打ち明けてくれます。

そうです、人と人が距離を近付けるには、適切な自己開示が必要になってきます。

まずは自分からオープンになる

自分の話を打ち明けてくれた相手に対してどう感じますか?

自分に心を開いてくれたんだ、うれしい!って感じませんか?

そして、心を開いてくれた相手に自分も信頼感を持ち、オープンになりませんか?

人間関係を築くにおいて、心を開いてくれた相手に対して人は安心感を持ち、何でも安心して話せるようになります。

警戒心を持ってなかなか心の内を話してくれない人には、自分も警戒してしまいますよね。

なので、適切な自己開示は人間関係を築くのにとても有用です。

ここで間違ってはいけないのが『適切な』自己開示であることです。

当ブログでも何度も記事にしていますが、自分ばかり喋ってしまうことは逆に相手を遠ざけてしまいます。

人は他人の話を長々と聞くことは得意ではありません。むしろ苦痛に感じてしまいます。

自己開示の目的は、あくまで相手の心のバリアを取っ払い、相手に話させることです。

つまり、ただのきっかけです。

初期の自己開示の段階で面接かのように自分のことをつらつらと語り出してしまっては逆効果なので要注意です。

心の距離はこうして縮めることができる

デズと22番の話に戻ります。

デズは、22番もといジョーが心を開いてくれたのを感じたので、自分の過去の話をしてくれました。

これによって、デズとジョーの距離は以前よりぐっと近付いたと思います。

よくよく考えてもみたら、会うたびにジャズの話しかしないひとって面白いと思います? もっと仲良くなりたいって思います??

当たり障りのない会話しかしていないと、当たり障りのない関係にしかならないんですね。

もしあなたがいま、もっと仲良くなりたい、近付きたい、と思う相手がいたら、思い切って自分から自己開示をしてみてくださいね。

その相手があなたにだけ、心をオープンにしてくれるかも知れませんよ。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ディズニー史に一撃を放った『ソウルフル・ワールド』という救い

2020年12月25日、日本時間17:00、動画配信サービスディズニー+にて、ディズニー/ピクサー新作映画『ソウルフル・ワールド』が公開されました。

出典:https://disneyplus.disney.co.jp/program/soulfulworld.html?ex_cmp=dp_dis_web_top_soul

本来であれば、通常通り劇場公開する作品でしたが、コロナ禍の状況を受け、配信での公開となりました。

公開から遅れること2日、わたしも自宅で鑑賞しました。

その感想と、この作品がやり遂げた偉業について書いていきたいと思います。

※ここから先は『ソウルフル・ワールド』のネタバレを含みます。ぜひ、ディズニー+で作品をご覧になってから読み進めてくださいね。

ソウルフル・ワールド』の偉業

生きる意味って何?

結論から言うと、『ソウルフル・ワールド』はこれまでのディズニーの代名詞であった「夢は必ず叶う」を打ち破ってくれました。

『ソウルフル・ワールド』は、公開前の予告や前情報からすると、アイデンティティの模索や生きがい探しのストーリーのように見えていました。というか、そのように見せていたのかも。

主人公ジョーが、自分自身がなくて迷走する22番に生きがいややりがいを教えてキラキラして終わる、いかにもディズニー的なストーリーなのかと思いました。

ところが蓋を開けてみると、全く逆のストーリーでした。

ジャズピアニストとして憧れのステージに立つ夢を叶えたジョーは、夢が手に入った途端、それが魅力を失うのを感じます。

自分が生きる意味が分からなかった22番は、ただ歩くことやピザの匂い、舞い落ちる落ち葉の美しさに生きるときめきを見つけます。

そうなんですよ、人生って、この2点なんです。

生きがいはなくちゃいけないのか

ジョーの夢は明確でした。ジャズが好きでピアノが好きで、ステージで演奏することが夢でした。

その夢があることで、それを叶えるためにがんばることが生きがいであると信じていました。

もちろんそれは素晴らしいことなんです。ただ、夢や目標の恐ろしいところは2点あります。

それは、

  • 夢を叶えることに注目しすぎて日常が通り過ぎてしまうこと
  • 夢を叶えたそのあとが空虚になってしまうこと

ジョーはまさにこれに陥っていました。

夢を叶えることは素晴らしいことです。それはディズニーが長い歴史のなかでずっと伝え続けてきたことです。夢を見ること、それを追う姿は美しいのです。

ところがそれは必ずしも現実的ではありません。

夢があまりに現実とかけ離れていることもあります。夢があまりに壮大すぎることもあります。それでも夢を見てそれを追い続けることが果たして人として生きる上で幸福な生き方であると言えるのでしょうか。

「夢は叶う」の呪い

わたしは幼少期からディズニーが大好きでした。しかし、「夢は必ず叶う」というディズニーの呪文には疑問を抱き続けていました。だって叶ってないから。

まともに生きている人間なら分かることですが、夢は勝手に発生しませんし、勝手に叶うこともありません。自分の器に合った目標を立て、それを叶えるために努力をすることが大切になってきます。

もっと言うと、夢は形を変えるものです。その時の自分の年齢や立場、環境によって大きさを柔軟に変えていくべきなんです。10代20代のエネルギッシュなときと、家庭を持って落ち着いたときの夢は違って当たり前です。それは決して諦めた訳ではないのです。

世の中には、大きな夢を持とう! きらめく目標に向かって充実した人生を送ろう! などという、呪いの言葉が蔓延っています。ディズニーもここに加担していたのかも知れません。

では、夢や目標、生きがいって、必ずしもなくてはならないのでしょうか?

誰もが大きな目標に向かってキラキラ歩んでいなくてはいけないのでしょうか?

22番が見た世界

その答えを出してくれたのが、22番です。

彼女は、経験がないあまり人間界を恐れ(これも人間あるある)、人間界に降りることを拒絶し続けていましたが、前提が何もない、ニュートラルな状態だからこそ、ジョーにとってはごく当たり前だった毎日の何気ない出来事にいちいち感動します。

そうなんです、わたし達の毎日は、感動で溢れているんです。

こう書くと綺麗事のようですが、22番が感動していた食事の匂いやキャンディーの甘さ、心を揺さぶる歌など、ごく日常的な出来事であるために、わたし達はいつの間にか慣れてしまっているんです。

人間の脳は慣れます。そして遠くを見ます。どこか遠くには、いつかの未来には、自分を満足させてくれる場所がある、満たしてくれる世界がある。そう思い込んでしまうのです。

そして、それが「夢」という名前を持ちます。

「夢」は遠い場所にあります。人びとは、そこに行けば幸せになれると思い込んでいます。けれど、「夢」は遠い場所にありますが、確実に「今」と繋がっています。つまり、今の自分を幸せにすることが未来の自分を幸せにすることであり、「夢」を叶えることだけに注目してしまうと、ジョーのように虚無感を感じることになってしまいます。

22番は正しかったのです。今の自分を取り巻く小さな幸せに気付くことが、こんなに自分をわくわくさせてくれる。劇中で言う「きらめき」であると。大きな夢や目標や生きがいがなくっても、人生は素晴らしいのです。

幸せに生きるコツ

さて、ではわたし達が幸せに生きるには、どうするのがいいのでしょう?

わたしは、ジョーと22番のいいとこ取りをするのがベストだと思います。

まず、夢を持つことは素晴らしいことです。それを目指しているときの努力はかけがえのない経験だと思います。けど、ジョーのように叶えてしまったとき虚無感に襲われていては、せっかく夢を叶えたのにあまりにも悲しいです。実はこれに対して、別のディズニー作品のキャラクターが答えを言っています。

それは、映画『塔の上のラプンツェル』にて、空を飛ぶ星を見ることが夢だったラプンツェルが言った、「夢が叶ったあとはどうしたらいいの?」という問いに対して、ユージーンが答えています。

「また新しい夢を見つければいい」

夢がひとつ叶ったら、その時の自分の形に合った夢や目標をまた作って、またそれを目指せばいいのです。大きな夢じゃなくていい、「その時の自分に合った夢」です。

そして、ただ夢をがむしゃらに目指して毎日をないがしろにしてしまっては、いけません。人生は夢を叶えるためだけにあるのではないのです、今この瞬間を楽しむためにあるのです。

そこで、22番のように新鮮な気持ちで毎日の小さなことを楽しむ気持ちが大切になります。当たり前になっている日常に目を向けて、ひとつひとつを楽しむことです。

だって、ジョーのようにいつ突然人生が終わりを告げるかわかりません。

わたし達の思考は未来を生きるものじゃない、今を生きるべきなのです。そしてその充実した毎日が、いつかの幸せな未来を作っていくのです。

叶えたい夢があって、毎日も幸せで楽しんでいる。これが最強だと思いませんか?

まとめ

『ソウルフル・ワールド』は、大きな偉業を成し遂げたと思っています。これまでディズニーが伝え続けていた呪いの言葉、「夢は叶う」に一撃をくらわせたのです。

果たして夢を叶えることだけが幸せなのか、生きがいのない人生は負け組なのか、その答えを現してくれたのがこの映画だと思います。

ディズニーの新しい歴史の一歩だなぁと勝手に思っています。

今作の監督、ピート・ドクターは過去作『モンスターズ・ユニバーシティ』や『カールじいさんと空飛ぶ家』でも、夢や目標の在り方を問いてきました。こちらもぜひ併せて観ていただきたいです。

『ソウルフル・ワールド』は他にも記事を書きたい場面がいくつかありましたので、またお立ち寄りいただけたらと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ガストンの失敗例で教えます、正しい女性の落とし方

気付けば今年もクリスマスです。今年のクリスマスは、新型コロナウイルスの影響で、過ごし方に変化が現れていることでしょう。

それでもやはり、『クリスマスは恋人と過ごすもの』というイメージは強いです。

今年のクリスマスには間に合わなかったとしても、来年こそ恋人を作りたいあなたに、今回は成功例ではなく失敗例をこの方の例で取り上げたいと思います。

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/

映画『美女と野獣』に出てくるヴィラン、ガストンです。

わたしはこのブログの初めてのエントリーでもガストンを取り上げています、どんだけガストンが好きなんでしょうか。

ご存知のように、彼は主人公ベルを口説き落とすことに失敗しています。なぜ失敗したのか、なぜガストンは選ばれなかったのか、心理学的に解説していきます。

ガストンに学ぶ、こんな男は選ばれない!

相手の趣味を否定する

ガストンが思いを寄せる女性、ベルは、読書好きです。本の中の世界に空想を膨らませ、夢を描く女性です。ゆえに周囲から変わり者だと思われてしまっています。

美女と野獣の舞台の時代は18世紀中頃のフランス。女性が知性を身に付ける必要がないと思われていた時代だったんですね。エマ・ワトソン主演の実写版『美女と野獣』でも、発明家の顔を持ち知性のあるベルに良い顔をする人はいません。

そしてガストンも、『本なんか読んで何が面白いんだ?』と、ベルが読んでいた本を奪い取り、水溜りに投げ捨てます(おい、それ借りた本…!)

ガストンは自分の価値観を押しつけ、ベルの好きなものを否定しています。当然ながら、ベルの中に強い抵抗心が生まれたはずです。

人間関係を築くのに必要なのは、相手をそのまま受け入れること。

自分とは違う趣味を持っていても、それが意中の人ならなおさら、それをそのまま理解して受け入れてあげなければ、好かれることはありえません。

さて一方、ベルを射とめた野獣はというと、ベルに図書館まるごとプレゼントしてます。ベルの趣味全肯定。さらに一緒に読書も楽しんでいます。

相手の趣味に興味を持ち、更に一緒に楽しめると関係は一気に近付きます。

相手のテリトリーに土足で上がり込む

映画の序盤、早まったガストンがベルの家にプロポーズをしに行くシーンがあります。どう考えても早まってると思うのですが、時代なのでしょうか、誰も彼を止めません。

ベルの家に行ったガストンはドアが開くなり文字通り土足で家に上がり込み、嫌がるベルの態度に気付かず自分の意思を押し通そうとします。最低オブ最低。現代だったら普通に通報です。

ガストンのように、意中の女性の家に勝手に上がり込んでいく男性はあまりいないとは思いますが、これは心のテリトリーでも同じことが言えます。

まだ自分の中に入ってきて欲しくない段階なのに馴れ馴れしく来られてしまうと、女性は自分の身を守るために警戒します。

自分が相手にとってどこまで許可されているのか、相手の女性の様子を客観視して、よく考えて距離を詰めないと、一気に警戒モードに入られてしまう可能性があります。

野獣とベルのように、ちょっとずつちょっとずつ、お互い歩み寄るのがベストです。

相手の話を聞かない

これはもう恋愛に限らずですが、相手の話を聞かず自分の話ばかりする人は嫌われます。

「朝の風景」の歌のシーンでも、プロポーズをしに来たシーンでも、ガストンはベルの話をほとんど聞いていません。自分と会話してる状態。こんな一方通行なコミュニケーションでは、この人と一緒にいたいと思ってもらえる訳がありません。

ガストンを見て、いや自分はこんなじゃないし、と思われましたか? 本当にそうでしょうか、人間、気付くと自分のことばかり話したくなってしまうものなんですよ。

認めてもらいたい、すごいって思ってもらいたい、受け入れてもらいたい、相手が好きな人なら尚のこと、その気持ちは強くなります。

でも、相手は自分に興味を持っていないかも知れないことを忘れちゃいけません。

興味ない相手から、認めてくれ!すごいって言ってくれ!受け入れてくれ!とアピールされても、困るだけです。ベルのガストンに対するリアクションを見れば明白です。

意中の相手に興味を持ってもらいたかったら、自分が先に興味を持ち相手の話を引き出し、聞いてあげることです。野獣とベルが、一緒に食事をとったり散歩をしながら、お互いの話をしていたように。

ライバルを抹消しようとする

ガストンは、ベルの気持ちが野獣に向いていることを知り、文字通り野獣を抹消しようとしました。恐ろしい男です。

野獣のお城に奇襲にかかり、野獣を殺そうとします。

野獣がいなくなったからといって、自分が選ばれるということではないのが分かっていないのです。

冷静に考えたら、自分の好きな人を殺した相手を選ぶことなどありえないのに。ガストンも我を失っていたのでしょう。

とはいえ、この奇襲のシーンで、野獣はガストンのことを一切相手にしていないんですよね。

大切なのはベルであって、ライバル(そもそもライバルとも思ってなさそうだけど)のことは関係ないんです。野獣が唯一ガストンに意識を向けたのは、ガストンの『ベルは俺のものだ!』のセリフに対してだけ。

つまり、恋愛で大事なのは相手と自分です。ライバルは厄介な存在かも知れませんが、ライバルを悪く言ったりガストンのように手を出そうとしたら、自分が醜くなってしまいます。そんな姿を意中の人に見せられますか?

ライバルはライバル、自分は自分として振る舞うべきです。決して、ガストンのように勝手な逆恨みをしないように。

まとめ

いかがでしたか?

ガストンは女性からすると、ロックオンされたら本当に迷惑なタイプです。ベル大変だったね…。

すんごい嫌なやつなのに、どこか憎めなくて愛されてるキャラクターを作り出したディズニーはすごいなと思います。

でもこれはアニメーションだから、現実で女性に拒絶されたら『どこか憎めない』はありえませんからね、ぜひガストンを教訓にしていただきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ディズニーもやってるアイデアの出し方

ディズニーはアイデアの宝庫!

ディズニーはわたし達に、いつも新しい夢と魔法を見せてくれます。

今でこそ、ディズニーランドはあって当たり前ですが、60数年前、アナハイムに世界で初めてのディズニーランドがオープンしたときは、それはそれは驚きだったことでしょう。

これまでにない「テーマパーク」という概念をこの世に作り出したのもウォルトです。

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/

ビジネスにおいてもプライベートにおいても、画期的なアイデアが必要な場面は多くあります。

では、アイデアってどうすれば出てくるのでしょう?

アイデアを出すポイントは、このふたつです。

  • 天井の高いところに行く
  • 制限をかける

なんだか意味不明っぽいこのふたつを解説します。

開放することでアイデアを生む

アイデアは、リラックスして開放されたときに出てきます。

アイデアを出そう!出そう!とがんばって出てくるものではないのです。

脳がリラックスして緩んでいるとき、思考があちこちに飛ぶことで思わぬアイデアが生まれます。

お風呂に入っているときやぼーっとしている時ほど、斬新なアイデアが浮かんだりしませんか?

まさに、あれは思考に制限をかけていないからです。

また、アイデアを出そうとしているときの天井の高さも関係しているという研究もあります。

天井が高ければ高いほど、思考の自由度が高くなり、アイデアが生まれやすいと言われています。

つまり、究極は空の下です。

自分の上に高い高い空が広がっていると、どんどん新しい発想が生まれてくる可能性は高くなります。

アイデアが欲しいとき、何も考えずにゆっくり散歩したり、公園でのんびりすると、何か浮かびやすいかも知れません。

反対に、アイデアが出づらいのは低い天井の狭いところ。

天井が低いところは集中するのには向いていますが、集中してしまうとアイデアは出にくいので逆効果です。

となると、屋内でかつ顔を突き合わせて遠慮も生じる「アイデア会議」っていかに意味がないか分かりますよね…

制限をかけてアイディアを生む

今度は反対に、制限をかけるパターンです。

この枠の中でアイデアを出す」という制限を作るやり方です。

例えば。

Disney +で配信中の『イマジニアリング』4話に、カリフォルニアにある『ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー』パーク建設時のエピソードがあります。

『ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー』はかけられる予算がとても少なく、その少ない予算の中で一からパークを作っていかなければなりませんでした。

当時のCEOマイケル・アイズナーは、こう語っています。

予算が限られていることで、想像力を引き出すこともある

ひとつのパークを作るのに、「予算を無制限に使っていいよ!」ではなく、「この予算内で良いものを作る」と制限がかけられた状態だったのです。

すると、先程の開放することで発想するのとまた逆に、その枠組みの中での斬新なアイデアが引き出されやすくなります。

制限は予算でもいいですし、既にある概念を変えてみる、というのも面白いです。

例えば、メガネに別の使い方ができないだろうか?、紙コップを別形にするならどんな形でどんな可能性がある?、ボールペンを物を書く以外で使うとしたら?

こういう考え方から画期的な新商品が生まれてくるのだと思いますし、前提に捉われない多角的な思考を持つことは、物事を柔軟に考える癖をつけてくれます。

まとめ

アイデアを出しやすくするポイントは、

  • 天井の高いところでのんびりと思考を広げる
  • 逆に制限をかけてその中で想像力を引き出す

以上の2点です。

うまく使い分けて、ディズニーが生み出してきたアイデアのように、仕事や私生活に活かしたいですね!

最後までご覧いただきありがとうございました。

集中したい!プーさん的やる気スイッチの入れ方

やらなければならないことがあるのに、なかなかやる気が出なくてだらだら先延ばしにしてしまうことってありますよね。

さっさと手をつければすぐ終わるのに!

やる気スイッチが入らない…ということは誰でも起こると思います。

このやる気スイッチの入れ方、ちょっとしたコツがあるのですが、やる気とは無縁そうな、意外なあのキャラクターが教えてくれます。

のんびり屋のプーさん、実はとても賢い?!

みんなが真似するべき『プーの考える場所』

そのキャラクターとは、ご存知、くまのプーさんです。

出典:https://www.disney.co.jp/

知らない人はいないくらい、有名で人気のキャラクターですよね。わたしも大好きです。

プーさんのアニメーションをご覧になったことはありますか?

プーや仲間達は、100エーカーの森で暮らしています。

みんなそれぞれ自分の家を持って、はちみつを採りに行ったり冒険をしたり、森での生活を楽しんでいます。

みんなぬいぐるみなんですけどね。

野菜を育てたり自炊したり、シンプルライフで丁寧な暮らしをしてます。羨ましいです。

さて、そんなのんびりで有名なプーさん、どうやってやる気スイッチを入れているのでしょう?

プーさんはよく自分で言います「ぼくはおつむが足りないから…」

ぬいぐるみなので、文字の読み書きも苦手、知識もたくさん持っているわけではありません。

プーさんは時々、自分の中にある知識の範囲外のことに出くわしてしまいます。

自分にとって分からないこと、理解できないこと。

そんな時プーさんは『プーの考える場所』に行って、丸太の上に座り、納得がいくまで一生懸命頭を捻らせて考えます。

実はこれが、やる気スイッチの入れ方なんです。

やるべきことをやる場所を作る

プーさんが素晴らしいのは、『考える場所』を作ったこと。

脳は場所でやるべきことを覚えます。

(プーさんはぬいぐるみなので脳があるかは微妙ですけども。)

例えば、布団を見たら眠くなったり、トイレのマークを見たら用を足したくなったり、こんな経験ありませんか?

これは脳が場所と行動を一致して認識しているからなんです。

プーさんの場合、考えたいことがあるときは必ず『プーの考える場所』に行きます。

考えたいことがある→考える場所に行く、これを繰り返すうちに脳がこれを覚えて、考える場所に行っただけで脳が『考えるスイッチ』を入れてくれるようになるんです。

自然とこれをやってるプーさん、侮れないですね、賢いクマです。

指定の場所を作ってしまおう

人間の脳は、やらなきゃいけないことがあって、やらなきゃやらなきゃって思っているだけで、使えるエネルギーをどんどん消耗していってしまいます。

なので、何も考えずパッと取り掛かれるのが理想です。

では、わたし達もプーさんにならって、指定の場所を作ってしまいましょう!

例えばわたしだったら、毎日心理学の勉強をしている『勉強用の机』があり、基本的にここは勉強以外はしないことにしています。

プー的に言えば、『まこの勉強する場所』です。

この机には心理学の勉強に関するもの以外置かないようにし、ここに座ったら即座に勉強スイッチが入るようにしています。

この机に座ったら勉強する。脳にそう覚えさせるのです。

すると、勉強やんなきゃ〜面倒くさいな〜漫画読んでからにしちゃおうかな〜という先延ばしが起こる前に、とりあえず机に座ってしまえばやる気スイッチが入り、さっさと取り掛かれるようになるのです。

脳は使い方次第です!

そして、やるべきことに集中するにはポモドーロ・テクニックがおすすめ。

詳しくは、集中力について書いた、以前の記事をご参照くださいね。↓

ディズニーランドのショーが25分間である心理学的理由とは

まとめ

いかがでしたか?

何気なく見ていたプーさんの『考える場所』が、科学的にも正しかったとはびっくりですよね!

ぜひあなたも、考える場所や集中する場所、リラックスする場所など、自分の指定の場所を作ってみてくださいね。

やる気スイッチは、脳に覚えさせることで入れることができるものなんです。

他にもプーさんのアニメーションにはプー哲学がたくさん出てくるので、わたしも久しぶりに見返したいなぁと思いました。

クリストファー・ロビンは愛情を込めて「プーのおばかさん」って言うけど、プーさんはちゃんと自分の頭で考えて行動する、賢いクマなんですよ。

プーさんの画像を探していて偶然見つけた、世界で一番癒されるのではなかろうかという動画を貼ってお別れです。短いのでぜひ観てね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

嫉妬されたらバズを見習おう!ムカつく人の最強対処法

嫉妬って、するのもされるのも嫌な感情ですよね。

職場の人間関係や友人関係など、きっと嫉妬を経験せずに生きてきた人はいないと思います。

自分の中にむくむくと嫉妬が広がるのを感じるのも嫌な気持ちがしますが、もっと嫌なのは、他人から嫉妬を向けられることでしょう。

職場だったら仕事がやりにくくなりますし、友人関係ならこじれてしまうかも知れません。

この記事では、自分に向けられた嫉妬の乗り越え方を、大人気映画『トイ・ストーリー』を例に解説していきます。

正体を知れば嫉妬はこわくない!

そもそも嫉妬はなぜ起こる?

『トイ・ストーリー』の話の大筋は、主人公ウッディの嫉妬の感情で進みます。

ウッディといえば、おもちゃの持ち主、アンディのいちばんのお気に入りであり、おもちゃ達の唯一無二のリーダーでした。

本人もまわりもそれを認識している、誰もが認めるみんなのヒーローだったのです。

そこへ、最新のおもちゃでありスペースレンジャーのバズが現れます。

ウッディは、アンディにとっていちばんお気に入りのおもちゃの座も、リーダー格も、みんなからの人気も、一気にバズに奪われてしまいます。

こりゃあもう、嫉妬でしょう。

でもこの嫉妬の感情、なぜウッディの中に湧いてきてしまったと思いますか?

それは、ウッディが自分とバズを比べたからです。

よく「他人と自分を比べても良いことはない」というようなことを耳にしますが、まさにその通り。

比べると、自分になくて相手が持っているものが浮き彫りになってしまうのです。

ウッディでいえば、バズの新しさ、知識、カリスマ性などでしょうか。

自分が努力しても手に入らないものを自分で注目してしまい、劣等感に陥る。

これが嫉妬になっていくのです。

嫉妬を外に向けると人間関係は崩壊する

さて、自分の中に湧いてしまった嫉妬ですが、いちばん良くないのは、その感情を嫉妬の対象に向けることです。

いわれのない意地悪をしたり、きつく当たったり、無視をしたり。

ウッディもやってしまいました。

バズを机と壁の隙間に落とそうとし(この時点で結構卑劣だと思いますが)、アクシデントでおもちゃにとってとても危険な家の外に突き落としてしまいます。

この時の、まわりのおもちゃ達の反応が、とてもよく心理を現していると思います。

既にウッディの嫉妬心に気づいていたおもちゃ達は、誰もウッディの言い訳に耳を貸してくれません。

事故だというウッディを信じてくれない。

誰かに嫉妬の感情を向けると、このように、これまで築き上げてきた人間関係が崩壊してしまうのです。

嫉妬心を剥き出しにしている姿は醜いものです。

他人を認めることができず、自分が優れていると言わんばかりの、器の小さい人に見えます。

そんな人と一緒にいたいとは、誰も思いません。

さらに、今度はその嫉妬の対象が自分になるかも知れない。

こうして、嫉妬を剥き出しにする人は、周囲から人が離れていくのです。

嫉妬は上手に使えば悪いものではない

ではその嫉妬の感情、何がなんでも悪いものなのでしょうか。

わたしは人間に起こるすべての感情は大切なものだと考えています。

もちろん嫉妬も、使い方によっては活かすことができるのです。

冒頭で、『自分と他人を比べるから嫉妬が起こる』と書きました。

相手にあって自分にないものに気づくことで、嫉妬します。

つまり嫉妬の感情は、自分が欲しいものに気づかせてくれるのです。

ウッディの場合、最も嫉妬の感情を掻き立てられたのは、「トップの座」でしょう。

おもちゃ達からいちばん慕われている、おもちゃ達からいちばん頼られている。

何より、アンディのいちばんのお気に入り。

自分が欲しいもの、大切にしていたポジションを、いともあっさり持っていってしまったバズの、カリスマ性に激しく嫉妬したのでしょう。

また劇中、最新のおもちゃであるバズの機能性を、古びたおもちゃの自分と比べているシーンもありました。

ウッディはこれをそのまま嫉妬としてバズにぶつけてしまったので良くなかったですが、わたし達は賢くいきましょう。

自分の嫉妬の感情に気づいたら、何に嫉妬しているのか自分の感情をよく観察します。

例えとして、職場でいつもちやほやされている女性に自分が嫉妬したとしましょう。

自分は彼女の何が羨ましいのか?

周りにちやほやされていることが羨ましいのか、だとしたら、どうすれば自分も同じようにちやほやしてもらえるのか。

さて、ここで冷静に考えてみてください、答えは目の前にあるんです。

そう、嫉妬の対象はその答えを持っています。

彼女をよく観察してみましょう、彼女がちやほやされるのは、いつも笑顔だから、気がきくから、誰にでも優しいから、きちんと挨拶をしているから。

きっと答えが見つかるはずです。

その中で、自分にはなかったものが分かれば、真似して実行すればいいのです。

そしたら、嫉妬するほど欲しかったものを自分も手に入れることができます。

嫉妬されたらむしろ感謝!

さて、ではバズのように、何もしてないのに誰かから嫉妬を向けられたらどうしたらいいのでしょうか。

正解は、まさにバズがやっていた通りです。

バズはウッディが嫉妬をぶつけてネチネチ言ってこようと、淡々と自分を貫いていました。

これでいいんです。

先程も書いたように、嫉妬は羨ましいから起こります。

つまり、あなたを嫉妬する人は、あなたのことが羨ましくて仕方ないのです。

言い方を変えれば、嫉妬は称賛です。

あなたの方が上回っているから、周りが嫉妬するのです。

なので、嫉妬を向けられたら決して応戦せず、わたしのことが羨ましいのね、と思いながら堂々としていればいいのです。

そしたらバズのように、味方がたくさんついてくれますからね。

結論:

嫉妬されたらバズのように堂々としていればいい。

出典:https://www.disney.co.jp/

嫉妬されるほど魅力的な自分を認めてあげて、自信に変えていってしまいましょう!

これこそ、最強の嫉妬対策です。

あ、でも、たまに嫉妬の感情を持ってしまうのも、人間らしくていいことですよ。

ウッディが世界中から愛されているように。

最後までご覧いただきありがとうございました。

彼女が欲しいなら『タートル・トーク』へ行くべき4つの理由

いきなりですが、東京ディズニーリゾートにいる、圧倒的恋愛上手って誰だか分かりますか?

ミッキー? プリンセス?

わたしが思う、恋愛上手No.1は…

アトラクション『タートル・トーク』のウミガメ、クラッシュです。

『タートル・トーク』を体験したことがある方は、彼のトークスキルに圧倒されたことでしょう。

実はクラッシュのトークスキルには、わたし達の恋愛に役立つ重要な要素がたくさん詰まっています。

そこで今回は、みんなが大好きなあのクラッシュが自然に使っている、恋愛がうまくいくための必須スキルを解説していきます。

この記事をおすすめしたい人は…

  • 好きな人と近づきたい
  • コミュニケーションが上手くなりたい
  • パートナーと良い関係を築きたい

そもそも、『タートル・トーク』って?

アトラクションを体験したことがない方に念のため。

『タートル・トーク』は東京ディズニーシーにある、シアター系のアトラクションです。

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/

S.S.コロンビア号の船尾に海底展望室があり、ハイドロフォンというマイクを使って海の仲間と話ができます。

そこに現れるのが、ウミガメのクラッシュ

彼はピクサー映画『ファインディング・ニモ』に出てくるキャラクターです。

優しいパパであり、150年も生きている貫禄や器の大きさで、わたし達ゲストを魅了しています。

この『タートル・トーク』、指名されたゲストは直接クラッシュとお話しができるのですが、毎回全てアドリブです。

ゲストからどんな質問が来るか分からない状況なわけですが、いつ行ってもクラッシュの返答が絶妙にうまい!!

その面白さで、2009年のアトラクションオープンから人気を博し、ついにファストパスも導入されました。

そうなんです、それくらいみんなクラッシュとお話ししたいんです。

そう思われるってすごくないですか?

わたしも東京ディズニーシーに行ったときは、必ず『タートル・トーク』に行きます。

自分が話せなかったとしても、クラッシュに会いたい!と思ってしまいます。

それはただ、テーマパークで人気キャラクターに会えるから、だけではないんですよ。

クラッシュが巧みにコミュニケーション技法を使っているからなんです。

では、そのひとつひとつを解説していきましょう。

注)ここから先は、アトラクション『タートル・トーク』のネタバレを含みます。クラッシュに会ったときの楽しみにしたい方はここで引き返してくださいね!

クラッシュのスキル1:一体感を作る

『タートル・トーク』のアトラクションを体験した方はご存知だと思いますが、クラッシュがやってきてわたし達とお話しをするとき、まず最初に全員で同じウミガメの挨拶をします。

両手を上げて、うぉーう!っていう、あれです。

あれをまずわたし達全員でやることで、他人同士であるわたし達に一体感が生まれます。

つまり、この後クラッシュと話す中で、マイクを通してみんなに声を聞かれることや、噛んだり変な質問しちゃっても、みんな仲間だから安心してね、という空気を作っています。

これは、演説がうまい人も使う技術です。

演説やスピーチに慣れている人って、話の冒頭にジョークを入れて観客を笑わせますよね。

場を和ませる目的や話し手に親近感を持たせる目的もありますが、聴者達に、同じ話題で笑ったという一体感を作っているのです。

出会ってものの数分で、何十人もの人間達をまとめてしまうクラッシュ、さすがの腕前です。

そして、これをやることで『この場のリーダーはクラッシュである』と一発でわたし達に認識させることに成功しています。

つまり、ごく自然にさらりとリーダーシップ性を発揮しているのです。

リーダーシップを取れる男性は、当然ながら頼もしい、仕事ができそうと判断され、異性からも同性からも人気を得ます。

クラッシュのスキル2:子供への優しさ

クラッシュは必ず一度は、小さな子供と会話をします。

そのときの、小さなお子さんへの優しさが尋常ではないんです。

クラッシュ自身、子ガメ達のパパだからもあるのでしょう、名前が上手に言えなかったり、途中で何を訊きたかったのか分からなくなってしまった小さい子に対して、とっても優しいんです。

これはとても大事なポイントで、動物や子供に優しい男性はモテるという研究があります。

当然といえば当然ですが、弱いものに対してどう接するのかを、周りの人は見ているわけですね。

そして、女性は動物や子供に優しく接している男性を見て、弱いものを守ってくれる=自分や自分の子供を守ってくれると判断し、パートナーとして選ぶのです。

犬を連れている男性はナンパの成功率が高い、という研究もありますが、女性はそういうところで無意識に異性を判断しているのですね。

クラッシュのスキル3:傾聴テクニック

以前、ミッキーは傾聴が上手という記事を書きました。

クラッシュもミッキーに負けず劣らず傾聴がうまいです。

この『タートル・トーク』、アトラクションオープン当初こそ、クラッシュへの質問が多かったですが、段々と、リアルな人生相談をする人が増えてきました。

(しかも恋愛相談が多い。やっぱりみんなクラッシュに恋愛の達人感を感じているんですね。)

ゲストからの質問を聞いているとき、クラッシュは傾聴の基本、【相槌・共感・否定しない】を守った上で、しっかりと話を聞いてくれます。

当たり前のことのようですが、これができないと相手の心を開かせることはできません。

自分の話に興味を持って聞いてくれた人に、人は興味を持ちます

恋愛のスタートは興味ですよね。

好きな人に興味を持ってもらいたかったら、先に自分が興味を持って相手の話をきちんと聞くんです。

前述しましたように、傾聴について書いた記事があります、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

実はあなたも使える!ミッキーマウスの魔法の正体

クラッシュスキル4:ユーモア

心理学では、男性のモテの要素は、親切さとユーモアと言われています。

クラッシュの親切さは上記のとおりです。

さらにクラッシュはずば抜けたユーモアセンスも持っています。

無敵か…!

先程も書いたように、このアトラクションはすべてライブなんです。

すべてクラッシュのアドリブ。

なのにいつ行っても、クラッシュは迷いなくユーモアに溢れた返答をわたし達にしてくれます。

ユーモアのある男性がなぜモテるのかというと、頭の回転が早く、仕事ができそう、稼ぎそう、自分を守る能力がありそう、という風に見えるからです。

女性は、動物の本能として、稼ぐ能力のある男性を好みます。

時代は変わってきましたが、ここは本能なので変わりません。

狩りに行って、獲物を捕らえて帰ってくる男性をパートナーにしたいのです。

じゃないと生きていけないですからね。

そこでパートナー選びの判断基準になるのが、ユーモアさです。

相手を傷つけない、空気の読めた冗談を言える人は、稼ぐ能力のある頭のいい人と判断され、女性からモテます。

クラッシュのスキルおまけ:パートナーがいる

おまけにもうひとつ。

クラッシュが魅力的なのは、最愛のパートナーがいるからもあるでしょう。

クラッシュには130年連れ添っている、シェリーというパートナーがいます。

長年ひとりのパートナーを大切にしている男性は、やはりカッコよく見えるものです。

130年経った今でも、クラッシュはシェリーのことしか考えられないみたいですからね。

一途にひとりのパートナーを思い続けることができる男性は、とても誠実性が高く見え、クラッシュの魅力を底上げしているのでしょう。

彼女が欲しければクラッシュに学べ!

以上が、クラッシュが恋愛上手である心理学的見解です。

彼女が欲しいあなた、ぜひ一度『タートル・トーク』へ行って、クラッシュの技術を目の当たりにしてみてくださいね。

運が良ければクラッシュに直接相談もできますしね!

実際、恋愛に関する質問をするゲストを数多く見てきましたが、それに対するクラッシュの返答はもう、優しくて温かくて的確で。

もはや悩める人類の最後の駆け込み寺と言っても過言ではない。笑

では人間の男性の皆さん、好きな人が彼女になってくれますよう、クラッシュのように、

  • 女性を引っ張るリーダーシップ
  • 周りへの優しさ
  • 傾聴力、共感力
  • ユーモア

このポイントを忘れずに、がんばってくださいね!

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/

最後までご覧いただきありがとうございました!

いつも見下してくるあの人の心理って?

今回は、わたしが心理学を勉強してきた中で、いちばんお気に入りのバイアスについて書きます。

心理学でのバイアスとは、思い込みや先入観のこと。

人間には知らないうちにたくさんのバイアスがかかっているんですね。

これらを知ると、人間関係にとても役立ちますよ!

今回は、あなたの身の周りにもいる、なんか偉そうなあの人が、なぜ偉そうなのか?について書きます。

この記事がおすすめな人

  • 身近になぜか偉そうな人がいる
  • 他人と自分を比べてヘコむ
  • 自分は周りより優秀なのに分かってもらえない

誰もが当てはまるダニング=クルーガー効果

さて、冒頭でお話ししました、わたしのお気に入りのバイアス、それはダニング=クルーガー効果です。

どういったものかというと、自分の能力に対し、実際よりも高い評価をしてしまうという、認知バイアスです。

自分はそんなことない!と思ったあなた、安心してください、このダニング=クルーガー効果はもれなく全人類に働きます。

つまり、あなたにも、わたしにも。

どなたも経験があるのではないですか?

自信満々で入った職場で、よくよく周りの人の話を聞いたら、周りの方が知識や経験があってヘコんだり。

周りのみんながどんくさそうに見えて余裕をかましていたら、実は自分がいちばん能力が低かったり。

これらは全て、ダニング=クルーガー効果によるものです。

ダニング=クルーガー効果は、自身の能力を正確に認識できず、自身に対する過大評価によって生じます。

では、分かりやすい例として、わたしが思う、ディズニー映画でいちばんダニング=クルーガー効果に捉われているキャラクターを紹介しましょう。

わたしの中の、キング・オブ・ダニング=クルーガー効果はこの人です。

宇宙きっての闇堕ち王

そう、『スター・ウォーズ 』シリーズの、アナキン・スカイウォーカーさんです。

出典:https://starwars.disney.co.jp/

『スター・ウォーズ 』をご覧になった方なら、ご納得いただけるでしょう。

注)ここから、映画『スター・ウォーズ』のネタバレを含みますので、ご注意ください!

わたしが初めてスター・ウォーズ EP123を観たとき、アナキンへの感想は、

「なんだこの子は」

でした。笑

偉大な師であるオビワン=ケノービの指示に背きまくり、オビワンより自分の方が優秀であるかのような発言までします。

なんだこの子は。笑

ダニング=クルーガー効果のせいだけではありませんが、結果、アナキンは闇堕ちしてしまい、シスに拾われダースベイダーとなってしまいます。

だから言わんこっちゃない!

確かにアナキンは優秀でした。

強いフォースを持っていて、異例のスカウトでジェダイ訓練生として迎えられます。

師匠のオビワンより優っているところもあったと思います。

でも人間、謙虚な心ってやっぱり大事です。

優秀な人ほど、どんなにスキルを身に付けても、どんなに立場が上になっても、周りから謙虚に学ぶ姿勢の大切さを忘れないものです。

それは、アナキンが持てなかったものです。

もしアナキンが謙虚な心を忘れなければ、きっとオビワンのような立派なジェダイになっていたことでしょう。

最愛の妻を亡くすこともなく、子供に愛されたいいお父さんだったかも知れません。

(ジェダイの掟を破っていることは置いといて)

ダニング=クルーガー効果に捉われ、周囲をバカにしていると、自分を客観視できなくなり、大切なものを次々と失ってしまうのです。

闇堕ちしたくない!どうすれば?

アナキンのようにはなりたくないですよね。

わたしも、シスに所属してパルパティーンの下で働きたいとは思いません。

パルパティーンきらい。

ダニング=クルーガー効果を防ぐには、方法はひとつしかありません。それは、

自分にダニング=クルーガー効果が起こることを自覚することです。

自分を客観視し、今自分が持っている能力に溺れないことです。

対策はこれしかありません。

自分より優れている人は、どのジャンルにおいても必ずいます。

その人達から常に謙虚に、学ぶ気持ちを持ち続けることです。

どんなに歳下だろうと、後輩だろうと、周りからは常に学ぶことしかありません。

周りを見下して自分の方が上だと思うということは、周りから学ぶことを放棄しているのと同じです。

それでは自ら、自分の成長を止めているのと同じです

わたしも自分の身の周りに、ダニング=クルーガー効果に捉われている人を何人も見てきました。

その度に心の中で、「ああ、この人もアナキンか」と思ってきました。

この記事を読んでくださったあなたは、アナキンのように闇堕ちしないよう、謙虚な心を持ち続けてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事、「ダニング=クルーガー効果」って何回言った?

ディズニーランドのショーが25分である心理学的理由とは

ディズニーにショーは欠かせない

あなたは、ディズニーのパークに行ったとき、ショーを観ますか?

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/

現在、新型コロナウィルスの影響で、国内外問わず、ディズニーパークのエンターテイメントは厳しい状況に追い込まれています。

先日は、オリエンタルランドに所属する出演者の解雇など、心が痛むニュースもありました。

しかし、ディズニーパークに足を運んだことがある方なら分かると思います。

ディズニーランドにショーやパレードって不可欠です。

感動は無機質なロボットではなく、生身の人間が作るんだ、ということをまざまざと見せつけらるのが、ライブエンターテイメントです。

ディズニーパークでのエンターテイメントがまた以前のように再開されることを望みつつ、心理学ブログらしく心理学の視点で見ていきます。

計算しつくされた上演時間

さて、あなたはディズニーパークで上演されているショーの公演時間のほとんどが25分間であることをご存知ですか?

それ以上長いものもありますが、基本的には25分で作っているそうです。

その理由を、わたしは子供の頃何かの本で読みました(出典失念)。

ショーの製作者の方のインタビューに、「ディズニーランドのショーは25分間である。これは、人間が飽きずに観ていられる最長の時間です。」とあったんです。

大人になって心理学を勉強し、これがポモドーロ・テクニックと繋がっており、非常に理にかなった賢い戦略であると分かりました。

ディズニーさすがですよ、ほんと。

ポモドーロ・テクニックとは

1980年代に、イタリアのフランチェスコ・シリロによって考案された、人の集中力を管理する技術です。

具体的には、25分間集中し、5分休む。

タイマーを使って、この流れを繰り返します。

徹底的に集中する時間と、脳を休める時間のメリハリをつけるためです。

ポモドーロ、というおいしそうな名前がついているのは、シリロさんがトマトの形のキッチンタイマーを使っていたからだそうです。

人間の集中力には個人差があるので、もともと持っている集中力が15分の人もいれば90分の人もいます。

このポモドーロ・テクニックを用いることで、徐々に集中の時間を延ばしてくこともできるそうです。

ちなみに、集中力と記憶力は脳の同じ部位を使っているので、集中力を鍛えれば同時に記憶力も鍛えられることになります。

一石二鳥!

さらに、読書や勉強などで学んだことが脳に定着するのは、集中しているときではなく、何も考えていないときです。

ですので、ポモドーロ・テクニックを用い、25分勉強し5分間目を閉じて脳を休ませるようにすると、記憶の定着にも効果が高いと言えます。

ショーにベストな上演時間

ディズニーパークには様々な人が訪れます。

小さな子供もいます。

90分のショーを飽きずに観られる人もいるかも知れませんが、じっと座っていることも難しい人もいるかも知れません。

そのすべての観客の満足度を高めるためにディズニーが出した一つの答えが、「上演時間25分間」だったのではないでしょうか。

さらにこの25分間という時間、もう一つの効果も生み出しているんです。

ディズニーパークのショーって、内容が濃くストーリー仕立てになっているものが多いので、熱中して観ていると25分間があっという間で、「あれ、もうエンディング?」となるものが多いんです。

もうちょっと観ていたかった、もう一度観たい、とお客さんに思わせることができます。

つまりこれは、以前の記事にも書きました、ツァイガルニク効果が生じていると思われます。

人間が集中していられる25分間は、絶妙に物足りない、絶妙におなか一杯にさせない、計算しつくされた時間だったのです。

となると、当然ながらそれはリピーターに繋がります。

ビジネスとしては大成功です。

余談ですが…

ショーに関して、個人的に好きなエピソードがあります。

いつ頃の話かは失念しましたが、アナハイムのディズニーランドができた頃、ウォルト・ディズニー社が、ショーで使うダンサーの衣装を外注したところ、そのあまりの数の多さに衣装製作の会社から、

「一体何時間のショーをやるつもりだよ!」

とキレられたそうです。

この話ほんと好き。

ディズニーのショーって、飽きさせないために場面展開が多く、ダンサーさんもキャラクターも何着も着替えますもんね。

妥協しようと思えばいくらでもできてしまうと思うんです。

でもそれをせず、ゲストのために完璧にいいものを作ろうとしてくれる、その姿勢にわたし達は感動し、また足を運ぶのでしょうね。

冒頭にも書きましたが、今はとてもつらい時期。

また才能あふれる出演者や製作者の方によって、素晴らしいエンターテイメントが観られるときが来るのを、楽しみにしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。