今回は、わたしが心理学を勉強してきた中で、いちばんお気に入りのバイアスについて書きます。
心理学でのバイアスとは、思い込みや先入観のこと。
人間には知らないうちにたくさんのバイアスがかかっているんですね。
これらを知ると、人間関係にとても役立ちますよ!
今回は、あなたの身の周りにもいる、なんか偉そうなあの人が、なぜ偉そうなのか?について書きます。
目次
この記事がおすすめな人
- 身近になぜか偉そうな人がいる
- 他人と自分を比べてヘコむ
- 自分は周りより優秀なのに分かってもらえない
誰もが当てはまるダニング=クルーガー効果
さて、冒頭でお話ししました、わたしのお気に入りのバイアス、それはダニング=クルーガー効果です。
どういったものかというと、自分の能力に対し、実際よりも高い評価をしてしまうという、認知バイアスです。
自分はそんなことない!と思ったあなた、安心してください、このダニング=クルーガー効果はもれなく全人類に働きます。
つまり、あなたにも、わたしにも。
どなたも経験があるのではないですか?
自信満々で入った職場で、よくよく周りの人の話を聞いたら、周りの方が知識や経験があってヘコんだり。
周りのみんながどんくさそうに見えて余裕をかましていたら、実は自分がいちばん能力が低かったり。
これらは全て、ダニング=クルーガー効果によるものです。
ダニング=クルーガー効果は、自身の能力を正確に認識できず、自身に対する過大評価によって生じます。
では、分かりやすい例として、わたしが思う、ディズニー映画でいちばんダニング=クルーガー効果に捉われているキャラクターを紹介しましょう。
わたしの中の、キング・オブ・ダニング=クルーガー効果はこの人です。
宇宙きっての闇堕ち王
そう、『スター・ウォーズ 』シリーズの、アナキン・スカイウォーカーさんです。
『スター・ウォーズ 』をご覧になった方なら、ご納得いただけるでしょう。
注)ここから、映画『スター・ウォーズ』のネタバレを含みますので、ご注意ください!
わたしが初めてスター・ウォーズ EP123を観たとき、アナキンへの感想は、
「なんだこの子は」
でした。笑
偉大な師であるオビワン=ケノービの指示に背きまくり、オビワンより自分の方が優秀であるかのような発言までします。
なんだこの子は。笑
ダニング=クルーガー効果のせいだけではありませんが、結果、アナキンは闇堕ちしてしまい、シスに拾われダースベイダーとなってしまいます。
だから言わんこっちゃない!
確かにアナキンは優秀でした。
強いフォースを持っていて、異例のスカウトでジェダイ訓練生として迎えられます。
師匠のオビワンより優っているところもあったと思います。
でも人間、謙虚な心ってやっぱり大事です。
優秀な人ほど、どんなにスキルを身に付けても、どんなに立場が上になっても、周りから謙虚に学ぶ姿勢の大切さを忘れないものです。
それは、アナキンが持てなかったものです。
もしアナキンが謙虚な心を忘れなければ、きっとオビワンのような立派なジェダイになっていたことでしょう。
最愛の妻を亡くすこともなく、子供に愛されたいいお父さんだったかも知れません。
(ジェダイの掟を破っていることは置いといて)
ダニング=クルーガー効果に捉われ、周囲をバカにしていると、自分を客観視できなくなり、大切なものを次々と失ってしまうのです。
闇堕ちしたくない!どうすれば?
アナキンのようにはなりたくないですよね。
わたしも、シスに所属してパルパティーンの下で働きたいとは思いません。
パルパティーンきらい。
ダニング=クルーガー効果を防ぐには、方法はひとつしかありません。それは、
自分にダニング=クルーガー効果が起こることを自覚することです。
自分を客観視し、今自分が持っている能力に溺れないことです。
対策はこれしかありません。
自分より優れている人は、どのジャンルにおいても必ずいます。
その人達から常に謙虚に、学ぶ気持ちを持ち続けることです。
どんなに歳下だろうと、後輩だろうと、周りからは常に学ぶことしかありません。
周りを見下して自分の方が上だと思うということは、周りから学ぶことを放棄しているのと同じです。
それでは自ら、自分の成長を止めているのと同じです。
わたしも自分の身の周りに、ダニング=クルーガー効果に捉われている人を何人も見てきました。
その度に心の中で、「ああ、この人もアナキンか」と思ってきました。
この記事を読んでくださったあなたは、アナキンのように闇堕ちしないよう、謙虚な心を持ち続けてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事、「ダニング=クルーガー効果」って何回言った?