今回も、ディズニープラスで昨年12月25日に公開されたばかりの映画『ソウルフル・ワールド』から記事を書いていきたいと思います。
以下、映画のネタバレを含みますので、ご注意ください!
目次
仲良くなりたいとき必要なもの
さて。『ソウルフル・ワールド』を観ていて、これは面白いなーと思ったシーンがあったんです。
ストーリーの中盤くらい、ジョーの身体の中に入った22番と、ネコの中に入ったジョーが、ジョー行きつけの床屋さんに行くシーンです。
そこで、いつもジョーの髪を切ってくれる、デズという美容師さんが出てきます。
短いシーンではありますが、このシーンで、人が仲良くなるのに必要な、自己開示について描かれています。
22番を床屋の店内に送り出すとき、ジョーは言います。「ジャズの話をしとけばいいから!」
ジョーはいつもデズに髪を切ってもらっているあいだ、ジャズの話しかしていなかったんですね。
店内に入った22番は、初めて体験するものの興奮ゆえ、デズに色々な話をします。
すると、デズも自分の身の上話をし始めます。
ジョーの中身がジョーだったこれまでは(ややこしいな)、当たり障りのない話しかしてくれなかったのに、ここで初めて、過去の夢の話を打ち明けてくれます。
そうです、人と人が距離を近付けるには、適切な自己開示が必要になってきます。
まずは自分からオープンになる
自分の話を打ち明けてくれた相手に対してどう感じますか?
自分に心を開いてくれたんだ、うれしい!って感じませんか?
そして、心を開いてくれた相手に自分も信頼感を持ち、オープンになりませんか?
人間関係を築くにおいて、心を開いてくれた相手に対して人は安心感を持ち、何でも安心して話せるようになります。
警戒心を持ってなかなか心の内を話してくれない人には、自分も警戒してしまいますよね。
なので、適切な自己開示は人間関係を築くのにとても有用です。
ここで間違ってはいけないのが『適切な』自己開示であることです。
当ブログでも何度も記事にしていますが、自分ばかり喋ってしまうことは逆に相手を遠ざけてしまいます。
人は他人の話を長々と聞くことは得意ではありません。むしろ苦痛に感じてしまいます。
自己開示の目的は、あくまで相手の心のバリアを取っ払い、相手に話させることです。
つまり、ただのきっかけです。
初期の自己開示の段階で面接かのように自分のことをつらつらと語り出してしまっては逆効果なので要注意です。
心の距離はこうして縮めることができる
デズと22番の話に戻ります。
デズは、22番もといジョーが心を開いてくれたのを感じたので、自分の過去の話をしてくれました。
これによって、デズとジョーの距離は以前よりぐっと近付いたと思います。
よくよく考えてもみたら、会うたびにジャズの話しかしないひとって面白いと思います? もっと仲良くなりたいって思います??
当たり障りのない会話しかしていないと、当たり障りのない関係にしかならないんですね。
もしあなたがいま、もっと仲良くなりたい、近付きたい、と思う相手がいたら、思い切って自分から自己開示をしてみてくださいね。
その相手があなたにだけ、心をオープンにしてくれるかも知れませんよ。
最後までご覧いただきありがとうございました!