気付けば今年もクリスマスです。今年のクリスマスは、新型コロナウイルスの影響で、過ごし方に変化が現れていることでしょう。
それでもやはり、『クリスマスは恋人と過ごすもの』というイメージは強いです。
今年のクリスマスには間に合わなかったとしても、来年こそ恋人を作りたいあなたに、今回は成功例ではなく失敗例をこの方の例で取り上げたいと思います。
映画『美女と野獣』に出てくるヴィラン、ガストンです。
わたしはこのブログの初めてのエントリーでもガストンを取り上げています、どんだけガストンが好きなんでしょうか。
ご存知のように、彼は主人公ベルを口説き落とすことに失敗しています。なぜ失敗したのか、なぜガストンは選ばれなかったのか、心理学的に解説していきます。
目次
ガストンに学ぶ、こんな男は選ばれない!
①相手の趣味を否定する
ガストンが思いを寄せる女性、ベルは、読書好きです。本の中の世界に空想を膨らませ、夢を描く女性です。ゆえに周囲から変わり者だと思われてしまっています。
美女と野獣の舞台の時代は18世紀中頃のフランス。女性が知性を身に付ける必要がないと思われていた時代だったんですね。エマ・ワトソン主演の実写版『美女と野獣』でも、発明家の顔を持ち知性のあるベルに良い顔をする人はいません。
そしてガストンも、『本なんか読んで何が面白いんだ?』と、ベルが読んでいた本を奪い取り、水溜りに投げ捨てます(おい、それ借りた本…!)
ガストンは自分の価値観を押しつけ、ベルの好きなものを否定しています。当然ながら、ベルの中に強い抵抗心が生まれたはずです。
人間関係を築くのに必要なのは、相手をそのまま受け入れること。
自分とは違う趣味を持っていても、それが意中の人ならなおさら、それをそのまま理解して受け入れてあげなければ、好かれることはありえません。
さて一方、ベルを射とめた野獣はというと、ベルに図書館まるごとプレゼントしてます。ベルの趣味全肯定。さらに一緒に読書も楽しんでいます。
相手の趣味に興味を持ち、更に一緒に楽しめると関係は一気に近付きます。
②相手のテリトリーに土足で上がり込む
映画の序盤、早まったガストンがベルの家にプロポーズをしに行くシーンがあります。どう考えても早まってると思うのですが、時代なのでしょうか、誰も彼を止めません。
ベルの家に行ったガストンはドアが開くなり文字通り土足で家に上がり込み、嫌がるベルの態度に気付かず自分の意思を押し通そうとします。最低オブ最低。現代だったら普通に通報です。
ガストンのように、意中の女性の家に勝手に上がり込んでいく男性はあまりいないとは思いますが、これは心のテリトリーでも同じことが言えます。
まだ自分の中に入ってきて欲しくない段階なのに馴れ馴れしく来られてしまうと、女性は自分の身を守るために警戒します。
自分が相手にとってどこまで許可されているのか、相手の女性の様子を客観視して、よく考えて距離を詰めないと、一気に警戒モードに入られてしまう可能性があります。
野獣とベルのように、ちょっとずつちょっとずつ、お互い歩み寄るのがベストです。
③相手の話を聞かない
これはもう恋愛に限らずですが、相手の話を聞かず自分の話ばかりする人は嫌われます。
「朝の風景」の歌のシーンでも、プロポーズをしに来たシーンでも、ガストンはベルの話をほとんど聞いていません。自分と会話してる状態。こんな一方通行なコミュニケーションでは、この人と一緒にいたいと思ってもらえる訳がありません。
ガストンを見て、いや自分はこんなじゃないし、と思われましたか? 本当にそうでしょうか、人間、気付くと自分のことばかり話したくなってしまうものなんですよ。
認めてもらいたい、すごいって思ってもらいたい、受け入れてもらいたい、相手が好きな人なら尚のこと、その気持ちは強くなります。
でも、相手は自分に興味を持っていないかも知れないことを忘れちゃいけません。
興味ない相手から、認めてくれ!すごいって言ってくれ!受け入れてくれ!とアピールされても、困るだけです。ベルのガストンに対するリアクションを見れば明白です。
意中の相手に興味を持ってもらいたかったら、自分が先に興味を持ち相手の話を引き出し、聞いてあげることです。野獣とベルが、一緒に食事をとったり散歩をしながら、お互いの話をしていたように。
④ライバルを抹消しようとする
ガストンは、ベルの気持ちが野獣に向いていることを知り、文字通り野獣を抹消しようとしました。恐ろしい男です。
野獣のお城に奇襲にかかり、野獣を殺そうとします。
野獣がいなくなったからといって、自分が選ばれるということではないのが分かっていないのです。
冷静に考えたら、自分の好きな人を殺した相手を選ぶことなどありえないのに。ガストンも我を失っていたのでしょう。
とはいえ、この奇襲のシーンで、野獣はガストンのことを一切相手にしていないんですよね。
大切なのはベルであって、ライバル(そもそもライバルとも思ってなさそうだけど)のことは関係ないんです。野獣が唯一ガストンに意識を向けたのは、ガストンの『ベルは俺のものだ!』のセリフに対してだけ。
つまり、恋愛で大事なのは相手と自分です。ライバルは厄介な存在かも知れませんが、ライバルを悪く言ったりガストンのように手を出そうとしたら、自分が醜くなってしまいます。そんな姿を意中の人に見せられますか?
ライバルはライバル、自分は自分として振る舞うべきです。決して、ガストンのように勝手な逆恨みをしないように。
まとめ
いかがでしたか?
ガストンは女性からすると、ロックオンされたら本当に迷惑なタイプです。ベル大変だったね…。
すんごい嫌なやつなのに、どこか憎めなくて愛されてるキャラクターを作り出したディズニーはすごいなと思います。
でもこれはアニメーションだから、現実で女性に拒絶されたら『どこか憎めない』はありえませんからね、ぜひガストンを教訓にしていただきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!