ディズニーランドが嫌いな人の理由のひとつは、あの長い待ち時間です。
人気アトラクションともなれば、2時間、3時間は当たり前だったりします。
ディズニー大好きのわたしですら、アトラクションに40分以上待てません…
人間の脳は退屈が苦手です。
変化がなくじっとしてなければならない状況は苦痛を感じます。
ディズニーはそんなのもちろんお見通しです。待っている間にお客さんを退屈させない工夫がたくさんなされています。
その一部をご紹介します。
知らぬ間に操られてる?!退屈しない工夫!
列の形に工夫
アトラクションの待ち列のことをキューライン(queue line)と呼びます。
このキューライン、どのアトラクションも迷路のようにぐにゃぐにゃ曲がるなぁと思いませんか?
ここがまず人間の心理をうまく掴んでいます。
例えば四角い部屋でキューラインを作るとして、端から端まで一直線で歩かせて、また端へ、というラインの作り方をすると、単調な動きになるので待っているゲスト達は飽きてしまいます。
ただでさえ長い待ち時間を余計長く感じてしまいます。
そこで、ディズニーのキューラインはわざとぐにょぐにょ道を曲げ頻繁に曲がり角に当たるようにし、ゲストに飽きさせない工夫をしています。
余談ですが、わたしが好きなぐにょぐにょキューラインはビッグサンダーマウンテンです。
耳から飽きさせない工夫
ディズニーパークの施設では、ほとんどの場所でBGMが流れています。
これも飽きさせない大きなポイントです。
人間は、耳から音楽や話が聞こえていると、時間を短く感じるのです。
通勤電車で音楽を聞くのと同じで、耳から音が入っていると退屈しないんですね。
さらに、ディズニーでは待ち時間が長くなるとキャストさんのアナウンスでアトラクションにちなんだクイズを話してくれたりします(今もやってるかはわかりませんすみません)。
混んできたときだけ、逆に特別感を出させることができるし、退屈から意識が逸れるので非常に効果的だと思います。
ストーリーで工夫
わたし達ヲタのあいだでは、キューラインはむしろ体感したいものでもあります。
一般の遊園地だったら待つ場所でしかないキューラインに、そのアトラクションのストーリーに関わるプロップス(小物や飾りなど)を配置し、乗り場に着くまでにゲストにストーリーを説明することに成功しています。
例えば、東京ディズニーシーのインディ・ジョーンズ・アドベンチャー(以下略)では、ここが神聖な古代の魔宮であること、パコという人のうさんくさいツアーに参加することなどが乗り場までに語られます。
同じくセンター・オブ・ジ・アースのキューラインでは、ネモ船長の研究がたくさん展示され、これから乗るアトラクションへの伏線がびっしびしに貼られています。ファストパスやシングルライダーではこの辺りはすっ飛ばしてしまいますからね、逆に列に並ぶことに価値があると言えます。
余談
完全に余談ですが、わたしは無類の海底2万マイル好きです。
先日、新型コロナウィルス対策でずっとクローズしていた2万マイルがやっとオープンしましたが、ガラガラだったようでですね涙。誰か乗ってあげて!
そんな一部の人間に熱烈に人気のある海底2万マイルのキューラインがわたしは大好きです。
まず、ゲストは螺旋状のスロープをぐるぐる下り、だんだんと海の水面に近付いていきます。
この演出がまずすごく好き。
海に入っていくんだ!と錯覚させます。錯覚って言っちゃってるけど。
さらにスロープの外側には、自分達がこれから乗船する潜水艇ネプチューンが。否応なしに高まります。
待ち時間が長ければ、こちらもセンター・オブ・ジ・アースと同じく、ネモ船長の研究を見ることもできます。
その後、すんごい狭い入り口から、暗い乗り場へ案内されます。ここがまた良い。暗く重苦しい海底へ潜る意識を自然と作られています。
さらに、上から吊るされている潜水艇の下に水を流すことで、あたかも本当に水に潜るかのように錯覚させます。錯覚って言っちゃってるけど。
海底2万マイルはむしろ乗り場までがピークと言っても過言ではないくらい計算されまくった芸術的なキューラインだと思います。
まとめ
いかがでしたか?
ディズニーでは、人間の心理を巧みに操り、飽きさせない退屈させない工夫がたくさんなされています。
それはもちろん、アトラクションだけではなく、パークのそこかしこに見られるので、ぜひ足を運んで体感してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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