集中力

集中したい!プーさん的やる気スイッチの入れ方

やらなければならないことがあるのに、なかなかやる気が出なくてだらだら先延ばしにしてしまうことってありますよね。

さっさと手をつければすぐ終わるのに!

やる気スイッチが入らない…ということは誰でも起こると思います。

このやる気スイッチの入れ方、ちょっとしたコツがあるのですが、やる気とは無縁そうな、意外なあのキャラクターが教えてくれます。

のんびり屋のプーさん、実はとても賢い?!

みんなが真似するべき『プーの考える場所』

そのキャラクターとは、ご存知、くまのプーさんです。

出典:https://www.disney.co.jp/

知らない人はいないくらい、有名で人気のキャラクターですよね。わたしも大好きです。

プーさんのアニメーションをご覧になったことはありますか?

プーや仲間達は、100エーカーの森で暮らしています。

みんなそれぞれ自分の家を持って、はちみつを採りに行ったり冒険をしたり、森での生活を楽しんでいます。

みんなぬいぐるみなんですけどね。

野菜を育てたり自炊したり、シンプルライフで丁寧な暮らしをしてます。羨ましいです。

さて、そんなのんびりで有名なプーさん、どうやってやる気スイッチを入れているのでしょう?

プーさんはよく自分で言います「ぼくはおつむが足りないから…」

ぬいぐるみなので、文字の読み書きも苦手、知識もたくさん持っているわけではありません。

プーさんは時々、自分の中にある知識の範囲外のことに出くわしてしまいます。

自分にとって分からないこと、理解できないこと。

そんな時プーさんは『プーの考える場所』に行って、丸太の上に座り、納得がいくまで一生懸命頭を捻らせて考えます。

実はこれが、やる気スイッチの入れ方なんです。

やるべきことをやる場所を作る

プーさんが素晴らしいのは、『考える場所』を作ったこと。

脳は場所でやるべきことを覚えます。

(プーさんはぬいぐるみなので脳があるかは微妙ですけども。)

例えば、布団を見たら眠くなったり、トイレのマークを見たら用を足したくなったり、こんな経験ありませんか?

これは脳が場所と行動を一致して認識しているからなんです。

プーさんの場合、考えたいことがあるときは必ず『プーの考える場所』に行きます。

考えたいことがある→考える場所に行く、これを繰り返すうちに脳がこれを覚えて、考える場所に行っただけで脳が『考えるスイッチ』を入れてくれるようになるんです。

自然とこれをやってるプーさん、侮れないですね、賢いクマです。

指定の場所を作ってしまおう

人間の脳は、やらなきゃいけないことがあって、やらなきゃやらなきゃって思っているだけで、使えるエネルギーをどんどん消耗していってしまいます。

なので、何も考えずパッと取り掛かれるのが理想です。

では、わたし達もプーさんにならって、指定の場所を作ってしまいましょう!

例えばわたしだったら、毎日心理学の勉強をしている『勉強用の机』があり、基本的にここは勉強以外はしないことにしています。

プー的に言えば、『まこの勉強する場所』です。

この机には心理学の勉強に関するもの以外置かないようにし、ここに座ったら即座に勉強スイッチが入るようにしています。

この机に座ったら勉強する。脳にそう覚えさせるのです。

すると、勉強やんなきゃ〜面倒くさいな〜漫画読んでからにしちゃおうかな〜という先延ばしが起こる前に、とりあえず机に座ってしまえばやる気スイッチが入り、さっさと取り掛かれるようになるのです。

脳は使い方次第です!

そして、やるべきことに集中するにはポモドーロ・テクニックがおすすめ。

詳しくは、集中力について書いた、以前の記事をご参照くださいね。↓

ディズニーランドのショーが25分間である心理学的理由とは

まとめ

いかがでしたか?

何気なく見ていたプーさんの『考える場所』が、科学的にも正しかったとはびっくりですよね!

ぜひあなたも、考える場所や集中する場所、リラックスする場所など、自分の指定の場所を作ってみてくださいね。

やる気スイッチは、脳に覚えさせることで入れることができるものなんです。

他にもプーさんのアニメーションにはプー哲学がたくさん出てくるので、わたしも久しぶりに見返したいなぁと思いました。

クリストファー・ロビンは愛情を込めて「プーのおばかさん」って言うけど、プーさんはちゃんと自分の頭で考えて行動する、賢いクマなんですよ。

プーさんの画像を探していて偶然見つけた、世界で一番癒されるのではなかろうかという動画を貼ってお別れです。短いのでぜひ観てね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ディズニーランドのショーが25分である心理学的理由とは

ディズニーにショーは欠かせない

あなたは、ディズニーのパークに行ったとき、ショーを観ますか?

出典:https://www.tokyodisneyresort.jp/

現在、新型コロナウィルスの影響で、国内外問わず、ディズニーパークのエンターテイメントは厳しい状況に追い込まれています。

先日は、オリエンタルランドに所属する出演者の解雇など、心が痛むニュースもありました。

しかし、ディズニーパークに足を運んだことがある方なら分かると思います。

ディズニーランドにショーやパレードって不可欠です。

感動は無機質なロボットではなく、生身の人間が作るんだ、ということをまざまざと見せつけらるのが、ライブエンターテイメントです。

ディズニーパークでのエンターテイメントがまた以前のように再開されることを望みつつ、心理学ブログらしく心理学の視点で見ていきます。

計算しつくされた上演時間

さて、あなたはディズニーパークで上演されているショーの公演時間のほとんどが25分間であることをご存知ですか?

それ以上長いものもありますが、基本的には25分で作っているそうです。

その理由を、わたしは子供の頃何かの本で読みました(出典失念)。

ショーの製作者の方のインタビューに、「ディズニーランドのショーは25分間である。これは、人間が飽きずに観ていられる最長の時間です。」とあったんです。

大人になって心理学を勉強し、これがポモドーロ・テクニックと繋がっており、非常に理にかなった賢い戦略であると分かりました。

ディズニーさすがですよ、ほんと。

ポモドーロ・テクニックとは

1980年代に、イタリアのフランチェスコ・シリロによって考案された、人の集中力を管理する技術です。

具体的には、25分間集中し、5分休む。

タイマーを使って、この流れを繰り返します。

徹底的に集中する時間と、脳を休める時間のメリハリをつけるためです。

ポモドーロ、というおいしそうな名前がついているのは、シリロさんがトマトの形のキッチンタイマーを使っていたからだそうです。

人間の集中力には個人差があるので、もともと持っている集中力が15分の人もいれば90分の人もいます。

このポモドーロ・テクニックを用いることで、徐々に集中の時間を延ばしてくこともできるそうです。

ちなみに、集中力と記憶力は脳の同じ部位を使っているので、集中力を鍛えれば同時に記憶力も鍛えられることになります。

一石二鳥!

さらに、読書や勉強などで学んだことが脳に定着するのは、集中しているときではなく、何も考えていないときです。

ですので、ポモドーロ・テクニックを用い、25分勉強し5分間目を閉じて脳を休ませるようにすると、記憶の定着にも効果が高いと言えます。

ショーにベストな上演時間

ディズニーパークには様々な人が訪れます。

小さな子供もいます。

90分のショーを飽きずに観られる人もいるかも知れませんが、じっと座っていることも難しい人もいるかも知れません。

そのすべての観客の満足度を高めるためにディズニーが出した一つの答えが、「上演時間25分間」だったのではないでしょうか。

さらにこの25分間という時間、もう一つの効果も生み出しているんです。

ディズニーパークのショーって、内容が濃くストーリー仕立てになっているものが多いので、熱中して観ていると25分間があっという間で、「あれ、もうエンディング?」となるものが多いんです。

もうちょっと観ていたかった、もう一度観たい、とお客さんに思わせることができます。

つまりこれは、以前の記事にも書きました、ツァイガルニク効果が生じていると思われます。

人間が集中していられる25分間は、絶妙に物足りない、絶妙におなか一杯にさせない、計算しつくされた時間だったのです。

となると、当然ながらそれはリピーターに繋がります。

ビジネスとしては大成功です。

余談ですが…

ショーに関して、個人的に好きなエピソードがあります。

いつ頃の話かは失念しましたが、アナハイムのディズニーランドができた頃、ウォルト・ディズニー社が、ショーで使うダンサーの衣装を外注したところ、そのあまりの数の多さに衣装製作の会社から、

「一体何時間のショーをやるつもりだよ!」

とキレられたそうです。

この話ほんと好き。

ディズニーのショーって、飽きさせないために場面展開が多く、ダンサーさんもキャラクターも何着も着替えますもんね。

妥協しようと思えばいくらでもできてしまうと思うんです。

でもそれをせず、ゲストのために完璧にいいものを作ろうとしてくれる、その姿勢にわたし達は感動し、また足を運ぶのでしょうね。

冒頭にも書きましたが、今はとてもつらい時期。

また才能あふれる出演者や製作者の方によって、素晴らしいエンターテイメントが観られるときが来るのを、楽しみにしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。