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あなたの部屋、物が多くないですか?
12月も中頃になり、そろそろ大掃除の時期がやってきました。
いざ大掃除を始めようとすると、自分の所有する物の多さにうんざりする方もいるかも知れません。
所有する物の多さは、メンタルともしっかり関係しています。
今回は、物をたくさん所有したくなる人のメンタルの危険さについて書いていきたいと思います。
物を買ってしまう心理
さて、表題にも書きましたが、ディズニーで物をたくさん所有しているといえば、映画『リトル・マーメイド』のアリエルです。
アリエルは人間界への憧れから、海の中で拾った人間が使う物を、秘密の洞窟にたくさんコレクションしています。
このアリエルの行動からも充分に読み取れるのですが、物をたくさん所有してしまう人は、現状に満たされていない人なんです。
現状への満たされなさ、つまり、なんか楽しくない、なんか充実してない、なんか毎日やりがいがない、などの漠然とした虚無感を手っ取り早く埋められる気分になれるのが、物を買う、という行為になります。
ところがこの物を買うという行為には落とし穴があります。
物は自分を満たしてくれない
物を買う、手に入れることはとてもうれしく、楽しいことです。
欲しかった服やアクセサリー、コレクションしているグッズなど、手にした瞬間とてもわくわくして高揚した気分になりますよね。
ですが、それで終わりなんです。
物を手に入れた喜びのピークは、それを手にした瞬間。その物に対する幸福度や満足感はその後どんどん下降していく一方なんです。
つまり、物は自分を幸せにはしてくれません。
となると、アリエルのように自分の憧れの物や好きな物をいくらたくさん集めても、いつまでも自分が満たされることはなく虚無感が増し、喜びを感じられなくなった物だけが部屋に増えていく、という現象が起こってしまいます。
物を買うより効果が高いこと
では、どうしたらわたし達は満たされるのでしょうか?
心理学では、自分を満たすことができるのは物よりも経験と言われています。
物の価値は手にした一瞬で終わってしまいますが、経験の価値はずっと続くどころかむしろ価値が高まっていきます。
例えば旅行に行ったとすると、旅行に行った経験そのものの価値に、何年経っても楽しかったことや失敗談を思い出して味わうという『思い出』が加わります。
経験の価値は何年経っても消えるどころか増していくものなのです。
物では満たされなかったアリエルも、行動に移しました。
ちょっとあまり良い方法ではなかったですが、魔女と取り引きをして脚を手に入れ、憧れの人間界で人魚の自分にはできなかった様々なことを経験します。
その時アリエルが経験したことは、秘密の洞窟にあるどの宝物よりも価値があるものだったでしょう。(洞窟の宝物は実の父親に破壊されてしまいましたが)。
まとめ
人は虚無感を感じると、何かで埋めたくなります。ストレス解消で衝動買いをしてしまうのもそれが理由です。でもそれでは自分を満たしてあげることはできないのです。
あなたのクローゼットにもありませんか? 欲しくて欲しくて昨年買った洋服、今も同じようにあなたをわくわくさせてくれますか?
それよりも、家族と行った旅行や、友達とカフェでおしゃべりした思い出、思い切って始めた趣味や勇気を出して踏み込んだ新しい世界の方が、いつまでもあなたをわくわくさせてくれませんか?
アリエルが宝物を破壊されて失っても幸せだったのは、それ以上に価値のある経験をしたからです。
ぜひ今年の大掃除では思い切って物を減らし、アリエルのように経験の価値に目を向けて行きましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。